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140字小説【村八分】

「頼む! お金はすぐ返すから!」
「いい加減にしろ! お前なんか村八分だと言っただろう! さっさと隣の村にでも行けばいい!!」
「そんなぁ……母ちゃんからも何とか言ってくれよぉ」
「大丈夫よ。隣の村と言っても、バスで八分だから」
「なんだ、村八分ってそういう……」
「お父さんも寂しいのよ」