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今すぐできる 人を説得する方法❷「叱る」
怒るのは自分のため、叱るのは相手のため
皆さんは普段、人を叱ることはありますか?今回は人を説得する方法「叱る」を紹介したいと思います。
複数の会社の新入社員に「正当な理由があれば上司や先輩に叱られることは必要だと思いますか。」とアンケートしたところ、87.7%は叱られることは嫌じゃないと思っているようです。
しかし、単に叱ってばかりいればいい訳ではありません。ではどういう風に叱ればいいにでしょうか?その前に、「叱る」とはどういうものなのかから説明していきます。
「叱る」とは、ミスを犯してしまったり、言動が適切ではなかったりした時に行う、「フィードバック」であると私は考えています。例えば、自分の後輩を「叱る」ということは、間違いを指摘して相手にそれが間違いであることを認識させ、改善まで導いて後輩の「自己成長」を手助けすると言うことだと考えています。
実際に最初に紹介した新入社員のアンケートでも「間違いがあったら放置するのではなく、しっかりと叱って欲しい。そのほうが自分自身が成長することができる。」という意見がとても多かったそうです。
では「叱る」と「怒る」はどのような違いがあるのでしょうか?先ほども紹介したように「叱る」とは相手の行動のフィードバックであり、自己成長の手助けであります。しかし「怒る」というのは、相手のミスに対し自分自身が苛立ちを覚えてしまい、そのイライラを相手にぶちまけて自分がスッキリするために行うものが「怒る」という行為であると私は認識しています。
では、具体的にどういう風な叱り方をすればいいのか、それは「相手に改善してほしい、具体的な内容を伝える」ことです。
例を出すとすれば、小学生がその日必要な教科書を忘れてしまった時に「教科書を忘れた?やる気がないなら廊下に立ってなさい!」と言う先生、いませんでしたか?これは典型的な、「怒る」です。
では、同じく教科書を忘れた時に「今日の授業の確認しながら荷物を準備できたの?家を出る前に確認すればこのようなミスはなかったかもしれないね。」このような言葉をかけてくれていた先生がいたとしたら「叱る」を実践できている先生だということがわかります。
この2つの違いは「結果に対するプロセスのフィードバックができているかどうか」です。「怒る」の方は、結果だけに着目してそこまでのミスについて触れられていません。しかし、「叱る」の方はミスが起きてしまった原因を子供に考えさせて、同じミスをしにくいようなアドバイスを与えています。
このように「叱る」と「怒る」は多きな違いがあります。「叱る」を行うときに意識することは「怒らない、感情をぶつけない」「直して欲しい行動を具体的に詳しく指摘する」「フィードバックをする」ことです。皆さんも機会があれば試してみてはいかがですか?
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