中堅以下レベルなら中学受験する必要はない?
地元の公立中に入学して約1年、長女は未だに校長副校長先生と直接話したこともなければ、コロナということもあり体育館で集会もないせいかきちんと顔をみたことがない。副校長先生に至っては先日発行されたPTA広報誌で写真を見て初めて顔がわかったという。中学校という特性か長女の学校の場合保護者が声を伝える場というのも少なく何かと疑問を感じることが多いのだが、まるで都合の良い情報だけが届いていると報道されているプーチン大統領のように現場の生徒の状況や保護者の声は経営陣には伝わっていないのではないかと勘繰ってしまう。生徒数(児童数)が違うとはいえ、卒業生の長女含め子どもの顔だけではなくどんな子なのかも覚えてくれる小学校の校長先生とえらい違いだ。
我が家のある地域も先日公立高校の合格発表も終わり、受験シーズンが終了したのだが、これが普通なのかそれとも普通じゃないのかもわからないが、高校受験情報というのは中1時点では学校からは全く入ってこない。それとも他の保護者の方はそんなことは先の話で興味がないのだろうか。
長女の学校がかなり学力低めだと気づいたのも、面談の場で偶然私が具体的な学校名を出し質問をしてたまたま担任先生が昨年3年生の担任で、その具体的な名前を出した学校が、中堅クラスなのに内申では長女の学校ではトップクラスにいないと合格は厳しいと先生に言われて唖然となったからだ。
公立中に進学した事が困ったなぁ、と初めて気づいたのは長女が通っている塾で初めて受けた外部模試だった。
模試なので中1でも志望校を書くのだが、両親揃って県外出身の我が家は自宅周辺の高校受験の学校情報がほとんどわからない。泣く子も黙る偏差値70超えの超進学校と二番手、もしくは歩いて行けるところにあり倍率は毎年1を切るという偏差値30アンダーの底辺校くらいしか知らない。
さらに困ったことがわかった。志望校は公立とは別に私立も書く欄がある。
いわゆる郊外と言われる地域に分類されている我が家の地域は中学校からの私立中高一貫校というのはそこそこある。ところが私立校のほとんどは現在ほんの一部を除いて高校募集をしていない。某〇応というこれまた泣く子も黙るセレブ学校、大学付属で超人気校、どちらもあまりに偏差値が平凡な長女が志望校にするには現実的ではない。
ということで、塾発行の学校案内を目を皿のようにみていてハタと気づいた・・・我が家の地域には高校から入れる
中堅レベルの私立学校がない。
次女の中学受験で説明会に参加していて気付いたことがある。市内も市外も通学1時間圏内で中学受験では中堅校がそこそこある。ただし中堅校というのは大学付属ではなかったりいわゆるGMARCHや6大学といわれるような大学付属の学校以外は付属の大学へ進学より外部受験する率が圧倒的に高い。中堅クラスの私立校は進学率を上げる為軒並み中高一貫で高校の内容を中学3年に前倒し高校の後半は大学受験勉強に集中している。その中で、まさにアクセルを踏もうとしている矢先高1のタイミングで規定の指導要領しか習得していない公立中進学者が入っては、全体の学力底上げには足を引っ張る、だから〇応とか有名大学付属の学校以外高校からはほとんど募集しない。高校偏差値一覧は私立になると露骨に偏差値50前後がすっぽり抜けている。
で、そこを少し偏差値低めな学校が『特進クラス』を設けて拾っている・・・
というのが実情らしい。
先日高校受験が終わったママに偶然会って聞いてみたら合格した公立校は塾でいえばチラシに合格実績を華々しく記載する2番手フォントサイズに入る進学校だったがすべり止めでは前述の学校の『特進クラス』を受けていた。他にない、のだ。
高校受験は中学受験と違う点のひとつは一発勝負だから公立志望なら私立は安全圏を狙うしかない。さらに内申という厄介な制度がある。中学なら余裕あるレベルの学校と出口(高校卒業)で進学率が同じレベルの学校に高校受験で行けるとは限らない。
なんてこった・・・・。
ちなみにではあるが、我が家のあたりでは中学受験偏差値で40前後くらいが高校受験の50〜55あたりになる。
別にそれくらいなら中学からわざわざ私立に行かなくてもいいじゃない。
と以前は思っていた。しかし逆を言えばそれくらいのレベルだからこそ、大学受験という出口を考えた時に中学受験が必要だった…となる場合がないとはいえない…。
しかし、中学受験塾は難関校のアピールばかりでそこにいかにも『カモです』と入るのもシャクだ。
なんてこった…誰も教えてくれなかったよ…。