”やる気が出ない””モチベが下がる”そんな職場を改善するには?【それってモラールの問題では?】
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・職場に沈滞した空気が漂っている。
・仕事を頑張りたいのに、朝、会社に行くとモチベーションが下がる。
・職場で会話が少ない。
・仕事をやる気が出ない。
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今回はこんな悩みについて考えてみます。
対象は、将来リーダーを目指している方、現在リーダーの方、管理職、そして若い方向けの内容です。
とはいえ、職場の環境についての悩みがある方にとっても、解決のヒントになる内容ですので、ぜひ読んでみてください。
職場によって、「やる気が出ない」「モチベーションが下がる」空気って、ありますよね。
「やる気が出ない」ならまだしも、「やる気が出たのに会社に来ると下がる・・」という悲しい職場もあるようです。
それ、何が問題でしょうか?
問題点:モチベーションじゃなくて、モラール不足が問題じゃない?
結論としては、それは個人の意識の問題ではなくて、組織の問題が大きいケースが多いです。
それでは解説してみます。
モラールなの?モチベーションなの?
まず、”モラール”という言葉について、おさらいしてみます。
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〈モラールとは?〉
・もとは軍隊で兵士の戦闘意欲を意味する用語として、「士気」の意味。
・もともとフランス語。英語表記は「morale」です。
・現代では仕事上の用語としても定着。
・仕事上で使用する際は、”勤労意欲”や”職場での士気”など。
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モラールという言葉、今ではあまり聞かれなくなっていますが、以前は組織運営にとって重要視していた要素です。
しっかり体系化した”モラール・サーベイ”も多くの企業で取り上げられています。
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〈モラール・サーベイとは〉
・従業員のやる気を客観的・定量的に測定する手法
・従業員満足度調査=組織の士気がどの程度か調査
・元来は第二次世界大戦中、アメリカで軍隊の士気高揚を目的に編み出された技法。戦後、産業界に普及し発展
・日本では1950年代が始まりとされ、その後、厚生労働省方式などが開発され、多くの企業で実施している
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目標達成に向けて、いかに士気を上げるか、組織レベルでの考え方になります。
言うまでもないですが、モラルとは別です。
モラルは、「道徳心」とか「倫理」で、英語ではmoral。モラールの綴りの「e」がありません。
かたや、”モチベーション”です。
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〈モチベーションとは?〉
・「やる気」「意欲」「動機」などの意味。
・語源は英語( motivation)。
・「行動を起こすための目的づけ、刺激、意欲」といったニュアンスでも使用。
・最近、若い子の間で、「モチベ」とも略される。
使用例:「モチベ下がるわ〜」
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モチベーションという言葉は、日本では1980年代になって使われ始めたらしいです。
何故「モラール」ではなく、「モチベーション」が主流になったのか?
それは会社のあり方、社員と会社の関係性、働く環境の改善、情報技術の進歩など、社会の変化があるようです。
一番は、会社が”個人を尊重”するようになったことが挙げられますね。
社員は多様化してますから、フラットな組織、フレックスタイムの導入も含めて、会社側も集団的なアプローチが難しくなったこともあります。
個人の力(スキル)を有効活用する職種が増えたという背景もありそうですね。
モラールをマインドにつなげるのが大切です
とはいえ、モチベーションだけに頼り切る職場は良くないですね。
「モチベがすべて!」では、管理職は怠慢(たいまん)と言われてしまいます。
組織としてのモラールを高めることで、スタッフのスキル向上まで繋げることが大切です。
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〈モラールからスキルアップへのイメージ〉
会社、職場のモラールを高める
→ 働くスタッフが組織に対して信頼感を深める
→→ 自分の役割、担当にプライドを持つ
→→→ 自信や目標に対して、やる気・熱意が生まれる
→→→→ 自主的にスキルアップをはかる
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イメージはこんな感じです。
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〈モラールからスキルアップへの理想的なイメージ〉
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マインド向上、スキルアップには、育成や教育の仕組みが必要になります。
これらが組み合わさって、成果に繋がればいうことなしですね。
最後にまとめ
今回は管理職側の視点から、やる気が下がる職場について書いてみました。
まとめると、こんな感じになります。
成果 = モラール + モチベーション + マインド + スキル
かなり抽象度の高い記事でしたので、いずれ具体的な方法についてレポートしたいと思います。
今回は以上です。ありがとうございました。
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