春秋要約150字_三笠宮比百合子さまの本葬が執り行われる。旧家のある奥能登へ思いを致し平安を祈る。
三笠宮比百合子さまの本葬が営まれた。かつて取材をご依頼したがご高齢のため叶わなかった。お尋ねしたかったのは先の大戦の省察から、歴史学探究への経緯に尽きる。ご著書で収穫に感謝する宮中行事・新嘗祭と、能登半島の農耕儀礼・あえのことの類似性に言及されている。震災や水害が続いた被災地に思いを致し平穏を祈る。本文150文字
2024.12.3火曜日 春秋(日本経済新聞)より
*ともえもんのつぶやき*
〇新嘗祭
祈年祭と対で行われる実りへの感謝の祭りです。奉耕田において収穫されたイセヒカリを和稲(白米)・荒稲(玄米)に調整し、粟・黍・麦・小豆とともに五穀としてお供えします。祝詞奏上、祭文奏上に続き、舞女による「浦安の舞」が奉奏されます。
〇あえのこと
アエノコトは、石川県奥能登地方の珠洲市、輪島市、鳳珠郡能登町、同郡穴水町で古くから行われている新嘗の祭礼。「アエノコト」とは「アエ=饗」[1]の「コト=祭り」を意味する。