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スクラムフェス大阪2024沖縄トラック登壇レポート & ふりかえり
こんにちは、yudecoです。
ナビタイムジャパンの研究開発部門で、道路規制や渋滞情報などの交通情報提供を担当しており、開発者と兼任でスクラムマスターもやっています。
2024年6月21日~22日の2日間にわたり開催されたスクラムフェス大阪2024の沖縄トラックでプロポーザル採択いただきました。
登壇してのふりかえりと、現地参加させていただいた様子のレポートをお届けします。
人生初のプロポーザル採択
プロポーザル投稿後、「沖縄で採択されていそうだよ」というご連絡をいただき、人生初のプロポーザル採択を喜ぶと同時に「スクラムフェス『大阪』にプロポーザルを出したのに沖縄で採択をされた……???」と戸惑いもありました。
というのも、スクラムフェス大阪はCOVID-19が流行中の2020年に全国のコミュニティを集めてオンライン開催した経緯があり、その名残で各地の会場でそれぞれ同日時に運営・登壇が行われるため「スクラムフェス大阪に沖縄で採択された」という状況が起こり得るのです。(来年からはまた大阪会場オンリーに戻るみたいですね。)
オンラインでの登壇も可能でしたが「どのような人たちに興味を持っていただけたんだろう?」というのが気になり、また現地の雰囲気も知りたかったので沖縄での現地参加を決めました。
沖縄トラック会場入り
スクラムフェス大阪1日目の6月21日に飛行機で那覇空港へ、そこから高速バスで名護市の会場へ向かいました。
ちょうど関西・関東は梅雨入りの日でしたが、沖縄では梅雨が明けたばかりで、飛行機を降りた瞬間から「いきなり夏が来た!」と感じる暑さでした。
登壇者としてこういったカンファレンスに参加するのもはじめてですし、さらにスクラムフェス参加自体もはじめてでした。
知り合いもいない状況で緊張していたのですが、運営のみなさんがあたたかく迎えてくださって非常にありがたかったです。
1日目はスポンサーLT + Keynoteセッションに加え、2日目の各会場の紹介が行われました。
オンライン上で各会場間もシームレスな交流がおこなわれており、そのライブ中継やリアルタイムで更新されるチャットを見ながらオフラインの現地でも交流をする、という体験がかなり新しく、面白かったです。
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沖縄トラックの他セッションの感想など
2日目は各地域で採択したセッションがそれぞれ行われ、オンライン上での配信が行われました。
感想や議論はオンライン上のチャットに加え、現地で直接口頭でのやりとりもありました。
チャットへの投稿は最初慣れず、流れも速くて焦りました……が、後半はわたしもかなり積極的に参加できるようになりました。
沖縄トラックの他セッションについて軽くご紹介します。
ホラクラシーとアジャイルな組織づくりについて
自分の中では1番発見があったセッションでした。
スクラムをやっているチームで「すべてにおいて共通認識をとっており、メンバーの心理的安全性も高いが、大きい決断が難しかったり、成果に反映されるのが遅くなったりしてしまう」という課題があるチームは結構多いのではないでしょうか。
そういったチームに刺さる内容でした。内容も初心者向けで理解しやすかったです。
ぶっちゃけて話すための場作り 〜楽しくなかったFun Done Learnと象死んだ魚嘔吐ジャーニー〜
FunDoneLearnのうたからはじまる楽しいセッション……、かと思いきや、内容は資料の見かけより生々しい現場のふりかえりの試行錯誤のお話でした。
「感情を切り離していく」ホラクラシーのセッションと一見相反する、「楽しさ」や「しんどさ」といった感情を共有していくふりかえりのお話だったので、その対比を考えてみるのも面白いです。
アジャイル(コミュニティ)が宗教と似てると云われるのは何故なのか? ~子供がキリスト教系小学校に入学して感じた類似点と、その使われ方~
複数の人間で構成される組織が、「同じ方向を向いて、目標を達成する」ために経験知から学んでいくと、同じようなところに行きつくのかもしれません。
意外と身近なところにも「アジャイルっぽい」が存在しているという気づきが興味深いセッションでした。
登壇について内容紹介とふりかえり
沖縄トラックの最後に『見えないユーザの声はログに埋もれている! ~ログから具体的なユーザの体験を数値化した事例紹介~』という表題で登壇させていただきました。
長年自分の所属しているチームがアジャイル的にUX評価指標の改善を行っているお話です。
よかったこと(Keep)
チーム開発の文脈でのアジャイル要素は他セッションよりかなり薄く、UXやOKRに加え技術的な内容まで入ってきているので、受け入れてもらえるかとても不安でしたが、オンラインチャット上でも感想やご質問をたくさんいただけたり、興味をもっていただけてうれしかったです。
こういった「UXや評価指標についてもふりかえりと改善のアジャイル的なサイクルがまわっている」ことを研究開発の事例からご紹介できたのも、ナビタイムジャパン独自の切り口になっていてよかったのかなと思います。
改善したいこと(Problem)
ありがたいことに40分で聞きたいという声をいただきましたが、私自身も「弱気にならずに40分でいけばよかった……!」と思いました。
かなり内容が盛りだくさんで、1つの要素に対して丁寧な解説を行う時間がなかったのが心残りです。
また、チャットを見ながらのお話は意外と難しいというのも気づきでした。
慣れている方はさらっとこなしていらっしゃいましたが、まだまだ経験と練習が必要ですね。
今後挑戦したいこと(Try)
今回お話した内容、まだまだ改善している途中ですので、またなにかアップデートがあれば今度は40分枠でお届けします!
加えて、現地の運営の方ともいろいろお話させていただいた中でコミュニティで広めたい内容などいくつか思いついています。
継続してプロポーザル出したり、カンファレンス参加していきたいと思いますので、見かけた方はぜひよろしくお願いします。
2日間を通してのまとめ
初スクラムフェス参加・初登壇・初名護市でしたが、運営のみなさまをはじめとして多くの方にサポートいただき、無事登壇を終えました。
ありがとうございました!
わたしもそうでしたが「参加してみたいけどハードルが高いな」と悩んでいる方はぜひ一度、勇気を出して飛び込んでみると世界が広がると思います。
参加するだけではなく、プロポーザルを出してみると運営の方とお話する機会も増えてコミュニティの雰囲気も知ることができるのでおすすめです。
次は自分自身が支えられる側にもまわってコミュニティを盛り上げていけるように精進していきます!
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