姿勢が歪む理由を知ろう
ナチュラルマッスルに通う会員様からは「姿勢を整えたい」とお話しされるお客様がとても多いです。今回は、なぜ姿勢が歪むのか、筋肉の仕組みについてお伝えします。
姿勢は動きのクセで決まる
人の動き方には癖があります。座り方、立ち方、歩き方…姿勢を整えるためには、自分の癖をしっかり理解しなければなりません。
関節には必ずペアの筋肉があり、動きをつくる筋肉とその反対側にある関節を支える筋肉があります。専門的には、動きをつくる筋肉は主動筋、関節を支える筋肉は拮抗筋といいます。
この主動筋と拮抗筋の関係は、主動筋が収縮すると拮抗筋は伸張するという、相反する動きを伴います。相反する動きが動作をつくります。これを筋の滑走といいます。筋肉が動くというのは、筋の滑走がスムーズということです。
歪みはこの主動筋と拮抗筋のバランスが崩れて起こります。収縮が続くと、縮んだ筋肉は縮んだままになり、いわゆる使い過ぎ状態です。反対側の筋肉は伸ばされたままの状態になり、これは使えていないということです。同じ動きを繰り返す人の姿勢が歪むのは、この「使い過ぎ」と「使えていない」筋肉の偏りによって起こるのです。
筋肉は滑走する
筋肉はゴムのように伸び縮みすると思われがちですが、正確には、筋原線維の中で2種類のタンパク質(ミオシンフィラメントとアクチンフィラメント)が規則正しく配列され、これらがスライドすることで筋肉は動きます。
この並びにはZ帯といわれる仕切りがあり、Z帯からZ帯までの間を1つの単位と考え、筋節(サルコメア)と呼び、これが筋肉の最小単位です。サルコメアが並ぶと筋原線維となるのです。
筋肉は脳の命令を受け取ると、太いミオシンフィラメントの間に細いアクチンフィラメントが滑り込み、Z帯とZ帯の距離が縮まり、それが連なって筋肉の長さ全体が縮みます。これを筋収縮といいます。それが元に戻ることを伸張といっています。これを合わせたものを「筋の滑走説」といい、この滑走がスムーズに起きることが、筋肉が正しく動く=正しい姿勢を取れることになります。
コンディショニングは、筋肉の仕組みを知って、自分の身体をどう変化させたいかを意識することから始まります。意識することは、脳を変化させることです。なりたい姿勢を意識してコンディショニングを行いましょう。
夏バテしない身体づくり
後半では、夏バテを防ぎ、元気な夏を過ごすための具体的な食事と栄養素について解説します。夏バテは、暑さと湿気が原因で体力を消耗し、食欲不振や疲労感を引き起こします。夏バテ知らずの健康な身体作りを目指しましょう!
夏バテの主な原因は、冷たい食べ物や飲み物の摂取、そして不規則な食事です。暑い日には冷たいものを摂りがちですが、これが胃腸を冷やし、消化機能を低下させます。消化不良により、栄養の吸収が阻害され、エネルギー不足が生じます。
また、夏の暑さで大量の汗をかくことで、体内の水分とミネラルが失われます。これを補うための食事が不十分だと、ミネラル不足に陥りやすくなります。特にナトリウム、カリウム、マグネシウムが不足すると、体のバランスが崩れ、疲労感や倦怠感が増します。さらに、食欲不振や偏った食事により、ビタミンやミネラルが十分に摂取できないことも、夏バテの原因となります。
夏バテ対策に必要な栄養
①ビタミンB群
エネルギーを作るために必須の栄養素です。夏は食べやすいもの、消化に良いものと考えると糖質過多になりやすく、特にビタミンB1が不足しがちになります。他の季節よりも意識して摂取しましょう。
②マグネシウム
筋肉の機能をサポートし、神経の正常な働きの維持に働きます。暑さで失われやすい栄養素で、特に普段から筋肉のコリハリを感じている方は意識して摂取しましょう。
③ビタミンC
免疫力を高め、疲労回復を促進します。
また、鉄分の吸収を助けるので、エネルギー代謝をサポートしてくれます。暑さや室内と室外の気温差で身体はストレスを感じています。ビタミンCは身体では作れない栄養なので、食事やサプリメントで摂りましょう。
夏バテ対策レシピ
「豚肉と小松菜のスタミナ炒め」
豚肉と茹でた小松菜をにんにくを少し加えて炒めましょう。ビタミンB群が豊富な豚肉と、マグネシウムやビタミンCが豊富に含まれている小松菜のペアは夏にぴったり。最後にレモン汁をかけると、ビタミンCや鉄の吸収も高まります。
皆さん、日々の生活で実践できる内容でしたでしょうか?夏バテは予防できる身体の不調です。1つでも日々の食事を意識して、今年も暑い夏を元気に乗り越えていきましょう!
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