【玄米王漫遊記】vol.7 浸水時間と吸水量
玄米王米穀店は、お米の専門家である「五ツ星お米マイスター」のいるお店です。
お米が大好きな私たちがお届けする【玄米王漫遊記】ぜひご覧ください。
【玄米王漫遊記】vol.7 浸水時間と吸水量
玄米王米穀店では、玄米の浸水時間の目安を6時間にしています。浸水時間が長すぎると、炊き上がりの玄米が水っぽくなり、本来の美味しさに届かないと感じているからです。
今回は、浸水時間と吸水量の実験をしてみた結果をご紹介します。
実験方法
1.計量
1合150gをキッチンスケールでしっかりと計量します。
2.洗米
ボウルにザルを重ね、計量した玄米を入れます。
玄米が浸かるくらいまで水を入れ、優しくかき混ぜ水を捨てます。これを合計3回繰り返します。
3.浸水
ボウルに玄米が浸かるくらいの水を入れ、ラップをして冷蔵庫で浸水をします。
浸水後にしっかり水を切り、玄米150gが何gになったかを計量します。
下記の計算式で吸水量を比較しました。
(浸水後の玄米の重さ)−(玄米 150g)=(吸水量)
浸水時間は、「6時間・12時間・24時間」の3回に分けて計量しました。
浸水時間と吸水量の推移
結果は、浸水時間が長いほど吸水量が多くなりました。
浸水後6時間では(浸水後の玄米の重さ 193g)−(玄米 150g)=(吸水量 43g)、12時間では(浸水後の玄米の重さ 198g)−(玄米 150g)=(吸水量 48g)、24時間では(浸水後の玄米の重さ 205g)−(玄米 150g)=(吸水量 55g)という結果になりました。
6時間後と24時間後の玄米を比べてみると、24時間後の方がぷっくりと膨らみ、玄米が白っぽくなっています。
浸水時間と吸水量をグラフにすると、下図のようになりました。
最初の浸水6時間以降は、吸水量が緩やかに増加しており、浸水時間が長くなるにつれて吸水量の増加率が小さくなっていきます。
おわりに
玄米王米穀店では、玄米の浸水時間を6時間を目安にお伝えしています。玄米本来の食感や香り、風味を楽しめる炊き加減に仕上がるおすすめの目安時間です。
12時間以内であれば、そこまで風味を損なわずに炊飯できるかと思いますが、24時間まで経過すると、やはり水っぽくて美味しくないと感じました。とはいえ、出勤前に浸水して出掛ける場合もあるかと思いますので、皆さんの生活スタイルに合わせて、浸水時間や炊飯時の水加減を調整いただくとより「旨い玄米」をお楽しみいただけるのではないでしょうか。
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