谷川俊太郎『すき好きノート』がスキ
すきが大渋滞しておりますが(笑)。
この本好きです。谷川俊太郎『すき好きノート』。自分のスキを沢山書きこんでいけます。
両サイドからページがめくれるようになっており、右側からが大人向け、左側からが子ども向けっぽく作られてはおりますが、使い方はその人次第といった雰囲気が溢れているのがまずスキです。一人二役で書いてみても面白いんじゃないかなと思います。
「好きなものをたくさん聞いてくれてる!書くの楽しそう!」と思って書き出しましたが・・・たくさんのスキを書いていくのは、意外と難しいことに気がつきました。書けないすきもあります。
書けない理由は、例えば「好きな俳句」だったらそもそも俳句を知らないという知識不足のせいであったり、過去に向き合わないと書けないすきだったりしたら、それはしんどいこともある訳です。
でもだからこそ、この本が好きです。ゼロから俳句を知りたいという欲が生まれ、俳句に敏感になるワタシが誕生したりします。去年「書けなかったすき」が今日ページをめくると「書けるすき」に変わっていたりすることって、嬉しかったりするものです。
また、好きが変わることもあります。もう前とは変わっちゃったワタシ。寂しかったり、でも、愛おしかったり。綯い交ぜになった感情自体ももうすきになっちゃいます。
ーーーそして、好きは嫌いにも通じていく。黒いワタシ。でも、黒もスキだと思ってあげよう。だって、他でもないわたしですからね。
素直に好きと言えた子どもの時にこの本に巡り合っていて、書き込んでいたら、未来の自分へのプレゼントになったんだろうなと思うとちょっと残念と少し思いましたが・・・いやでも待って、今から書くと、おばあちゃんになった私へのプレゼントになるだろうから、それはそれでワクワクします。