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#小説
旅路 第二話「機械の街」(小説)
「もう少しで見えてくるはずです…」
「そうですか。サンが過ごしやすい街だといいのですけど…」
眠っているサンをイチがおんぶしながら、荒廃した土地を歩き続ける。
あの雨の日から二日ほど経とうとしている。
食料はもってあと一日分。
サンもまともに寝れていないせいか、体力の消耗が激しいと、ニイが診断した。
「イチ姉…?」
「あら、起きちゃった?もう少しでニイの仲間がたくさんいる街につくから、それ
旅路 第一話「荒れ果てた大地」(小説)
※このお話は以前のVRCのイベントで撮影した写真をイメージして作成した作品になります。
「どうですか?ニイさん。」
可愛らしい見た目をした少女が、ロボットに話しかける。
「少しお待ちを。…、許容値、人間でも立ち入り可能です。」
ロボットは辺りを見渡すと、そう少女に告げた。
「よかった。サン、ほら、おいで。」
少女は建物の陰に隠れた何かを呼び寄せる。
少女よりもさらに小さい女の子が、物陰