今日が始まり今日が終わる

私の始まりはすでに終わりの約束された始まりだ。私は自分が今日という一日をどうやって過ごすか身にしみてわかっているのだ。朝七時に電車に乗るだろう。そして降りた駅でトイレにいくが満員ですぐに出るだろう。とうとう耐えきれず道端で私は漏らしてしまうのだ。大を、美しくカレー色に染まった大を大盛りセットで道にこぼしてしまうのだ。だからそんな一日を避けるために私は妙案を思いついた。やっぱり会社を休む。これでしかこの最悪の事態は避けられない。だからいまから正直にこうメールに書いて送った。
『明日、道端で大を漏らす可能性があるので会社を休みます。実は先日も大を会社で漏らしましたが掃除のおばさんが気を使ってくれて私だとばれないようにしてくれたのです。だけどもう掃除のおばさんに気を使わせることはできません。すべて私が責任を持つので明日は会社を休ませてください。』

返事はまだない。しかし明日の朝には返事が来るだろう。どういう返事が帰ってくるか楽しみだ。