習慣化への苦手意識がなくなった『性格4タイプ別 習慣術』
『性格4タイプ別 習慣術』 古川武士著を読了。
習慣化の本、読もう読もうと思いながらなかなか手が伸びなかったんですよね。目次に並んでいる「これをやれば大丈夫」になぜか「こんな簡単なことがどうして出来ないの?」と責められている気になって、勝手に落ち込んでしまうから。完全に気のせいで本は全然悪くないんですけど。
そんな中で出会った本書は、人の行動と動機を4タイプに分類。それぞれのタイプに合った習慣化の方法が紹介されています。
「私は何タイプなんだろう」とワクワクしながら最後まで読めました!
4タイプのモチーフがイソップ童話の「うさぎとカメ」「アリとキリギリス」から使われていて、親しみやすいのも読みやすいポイントのひとつ。友達同士で診断するのも面白そう。
診断によると、私は「かめギリス」タイプ。ここに書いてあることぜんぶ私のことだとびっくりするくらい当たっていました!
かめギリスタイプはこんな感じ。ぱっと見ると、目標に向かって進み続ける努力家のようですが。前半の「理想・なりたい姿が明確に描ける」かどうかがかなり重要。かめギリスタイプはここがしっかり固まっていないと、モチベーションを保ちにくい困った一面があるんです。
・興味の持てない仕事にやる気が出なかったり……
・つい自分の好きなことを優先してしまい、やるべきことから逃げてしまいがちだったり……
私にもしっかり覚えがあることばかりです(涙)。
今までこういった「やるべきことから逃げる」なんてことは、意識が低いからだ、努力が足りないんだと欠点としか思えませんでした。
しかし本書では、一見すると欠点にしか思えないものを特性のひとつとして考えるので、決して否定的に書かれることはありません。
うさぎやキリギリスってイソップ童話でちょっとネガティブなイメージがありませんか。なまけもので最後に痛い目を見るダメなやつなんだって。でもそれも個性なんです。個性だから良いも悪いもなくて、「差ではなく違いがあるだけ」と本書はくり返し教えてくれます。
こうした前向きな言葉かけがたくさんあることが、安心して最後まで読めた理由のひとつだと思います。
「習慣化が続かないのは自分に合った方法を知らないから」この言葉が心強く、読みながら何度も勇気づけられました。