都内ハゼ釣行vol.1「佃堀」
はじめに
田舎にいた頃は、よく川へ釣りに出かけたものだが、東京に引っ越してきてからはとんと釣りをやることがなくなった。
時たま、奥秩父へふらりと渓流釣りへ出かけるのだが、今年はバタバタして忙しかったので、ほとんど行けずにシーズンを逃してしまった。
10月も暮れに差し掛かり、はてどうしようかと悩んでいると、どうやら都内でも手軽に出来る「ハゼ釣り」なるものがあるらしい。
早速釣具屋で、仕掛けと擬似餌のイソメを購入し、都内でも有名なスポットである「佃堀」へ向かった。
①佃堀(月島駅)
佃堀は月島駅から徒歩5分程度。
赤い橋が見えてきたら、到着である。
向かったのは、10月の末近く、時間は14時ごろ。
日曜日で天気も良かったからか、釣り人は6人ほどちらほら見えた。
早速仕掛けと竿をセットして、釣り糸を垂れる。
エメラルドグリーンになった水面には、大きなボラが数匹、ゆらゆらと泳いでいた。
数分釣り糸を垂れていたものの、ぴくりとも当たりがこない。
なにぶん初めての釣りであるため、探り探りでポイントを変えてみるが、一向に魚が寄ってきている気配がない。
釣れない…。
周りの人は、10分に一度ほどハゼをあげているため、おおよそ筆者の釣り方が悪いのだろう。
半ば諦めムード漂う中、1時間ほど釣り糸を垂らして竿を納めた。
竿を納めた後、少し周りを歩いてみると、下町らしさ残る街並みと、開発された高層マンション地帯のコントラストが面白い。
おまけに佃堀のすぐ近くには、銭湯もあるらしい。
次回はタオルと十分な準備をして立ち寄ろうと決心し、その場を後にした。
おわりに
少し調べてみると、東京で釣れるハゼは「江戸前ハゼ」といい、今では高級魚だという。
加えて江戸前ハゼ釣りは、江戸時代より武士も町人も楽しんだ、歴史ある釣り文化らしい。
下記、「豊海おさかなミュージアム」公式HPより。
今に残る江戸前のハゼ釣り文化の歴史を調べながら、筆者が釣ったハゼの天ぷらを食すまで、このシリーズを続けるのも面白いかもしれない、と思った。
もし興味のある方がいれば、今少し、お付き合いいただければ幸いである。