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幕末オープンワールドゲーのライズオブローニン(RISE OF THE RONIN)がとんでもなく面白くてたまげたという話

2024年にコーエーテクモゲームスから発売されたライズオブローニンが想像を遥かに超えて楽しかったので思わず感想文を書きました。
ストーリーにかかわるネタバレは触れていないつもりですが、途中出てくるスクショはネタバレといえばネタバレとも言えるかもしれないので気をつけてください。

体験版出てますのでまだやっていない方は是非。https://www.playstation.com/ja-jp/games/rise-of-the-ronin/?pid=JP9000-PPSA04542_00-RONINDEMO0000000&pdpr=1

まず前段として、オープンワールドゲームが好きで、いつもは海外メーカーの有名作品をよく遊んでいます。
どれも名作で熱中してプレイしましたが、たまに日本と海外の感覚や好みの違いなどを感じることがあり、日本でもこういう系のオープンワールドゲーム出ないかなぁ…でも予算的に難しいのかなと漠然と思っていました。

そんな折に発売した「ライズオブローニン」、一言で言うと「こんな国産オープンワールドゲームを待っていた!!!!!」です。
こんなこと言っておいてなんなんですが発売直後ではなく数ヶ月経った頃にpsstoreセールで少し安くなっていたタイミングでその時やっていたゲームをちょうどやり終えそうだったのでなんとなく買いました。
発売前から把握はしていたのですがPVを見てもどんなゲームなのかいまいちわからず手を出していませんでした。予約して発売日に買うべきでしたすみませんでした。
でもこんなに神ゲーならもっと早く教えてくださいよ!もうちょっと登場キャラとかアツいストーリーとかかっこいムービーシーンをわかりやすくアピールしたPVも作ってもよいのではないかとも思います。(知らないだけであったらすみません)

ライズオブローニンの個人的評価について
・オープンワールドゲームとして
→個人的には百点!!!ブランド初のオープンワールドとして大成功の百点満点ではないでしょうか?
横浜、江戸、京都のそれぞれのマップはボリュームがあり、かつ色んな仕掛けがされているのでマップを開放するのが楽しく、飽きなかったです。
景色も綺麗なのと知ってる地名が出てくるとテンション上がります。
オープンワールド特有の広すぎて移動が辛くなる点については、序盤から使える空を飛べるアイテム、脚が速くオートランも優秀な馬移動、特に制限のないファストトラベルなどでほんとにストレスフリーでした。
徹底して快適性を追求した作りで潔い。
あとグラフィックについて色々言われてますけど普通に綺麗じゃないですか?
最高峰レベルのグラフィックのゲームと比べたら当然差はあるんでしょうが並べてプレイするわけでもないので気にならない、というか比較したとしてもむしろこのローニンのグラフィックがかなりとても好き。
実写に限りなく近いレベルのゲームも遊んでいるのでそのすごさも知っていますが、どちらが良いとかではなく漫画の絵柄の違いのようなものではないかと思います。
個人的にグラフィックは良いに越したことはないですが、ゲームそのものが面白くなければどんなに綺麗でも意味がないと考えているタイプの人間だから余計気にならないのかも。


花火ステージ綺麗でしたね


・ストーリー
→かなり面白かったです。
幕末についてはあまり詳しくなく、教科書レベルの知識しかないですが、次から次へと出てくる聞いたことのある名前の人物達にテンション上がります。
史実とどれくらい一致しているのかはわかりませんが当時はまだなさそうな技術も出てきたりわりとファンタジー寄りなのかな?とは思いながらも、歴史に興味ない人とか海外へのアプローチをするなら架空の怪物とか女ボスとかがいた方がウケやすそうなところをあくまで侍同士の戦いにしているのは渋くて痺れました。ありがとう。
コエテクのゲームは無双や仁王シリーズなどアクションがメインのゲームしかやったことがなく、作品ごとに程度の差はあれどいずれもアクション優先でストーリーはあっさりめな印象だったのが、ローニンはストーリーも重視して作られているような印象を受けました。そんなん、アクションもストーリーも面白かったら最強になってしまう。
あえて言うとしたら選択肢によってもうちょっと物語が分岐したらより良かったのかなというのはある。でも十分面白い。
インタビュー読んでたら主人公の決断は歴史を変えるんじゃなくてどの立場で体験するかという立ち位置を変えるもの的なことが言われててなるほど!と思いました。

・アクション
→このゲームの良いところは沢山あるのですが、中毒性を生んでいるのはアクションの気持ちよさ、楽しさだと思います。あと少しだけ…あと少しだけ…と言いながら延々と続けてしまう。仁王シリーズなどで定評のあるアクションは流石の爽快感です。
武器種と武技の多さで色んなパターンのアクションが楽しめる。
石火(パリィ)が決まるとFoo!気持ちぃ〜!
簡単ではないですが難易度設定などの救済措置もあるので、必ずしもアクション得意じゃなくても大丈夫な良いバランス。
難易度はいわゆる「普通」でプレイしましたが序盤の慣れない頃を除いては大体のボスは一回で倒せてました。
今はストーリークリア後に開放される最高難易度に挑戦しているんですが、途端に別次元の難しさになりますね。特に推奨LV90超えてくると何回挑戦しても全然勝てないステージがあり仁王を思い出しました…クリア後は実質仁王とも言える。

刀と銃を使いこなす坂本龍馬
銃剣の使い手 伊藤博文
槍の名人 山縣有朋

・ムービー
→めちゃくちゃかっこいい。演出が映画みたいで見せ方が上手いと思ったら映画監督の方が監修されてるんですね。道理でね。
名シーン多くてめちゃくちゃスクショした。

この並び良過ぎる
熱血真面目タイプみたいな人でもお酒と遊郭大好きでわりとチャラい
伊藤の女好きはここまで振り切れてると楽しい
青春ドラマのようなひとコマ
内閣総理大臣特有のネタ


・音楽
→和楽器+オーケストラのコラボがかっこいい。
ヘッドホンしながらやってるとめちゃくちゃ音が重厚で迫力があります。
この壮大さは実質大河ドラマでしょ。
サブスクでサントラ聴けるので嬉しい。
Battle Pro-Shogunate Ⅱが特に好き。

・キャラクター
→百点満点中の五百点満点!!!!!
ほんとに、キャラデザからキャラ付けまで最高です。
佐幕派、倒幕派、海外勢など幅広くキャラクターが登場します。
過剰なキャラ付けがなく、わりとみんな主人公には普通に気さくな良い人たちなんですが、それぞれちゃんと個性があり、キャラ被りしていない。ステレオタイプというかわかりやすいキャラ付け(クールキャラ、熱血キャラ、お色気キャラなど)ではなく、それぞれの人物が色んな顔を持っているんですね。
キャラデザも時代的にそこまで派手ではないんですが、泥臭さのある男前のバリエーションが幅広い。ここまで渋い男前だらけのゲームって昨今あります?衣装の色味が目に優しいところがまたいい。
過去のコエテク作品で言うと戦国無双真田丸や采配の行方のキャラデザが個人的に好みなんですが広く考えれば同系統かもしれない。(違うところもある)でもそもそも無双とは絵柄が違う感じもする。無双の方が漫画的、アニメ的でローニンは実写的なリアル寄りな絵柄というか。
あと女性キャラもデザインと性格がみんなめちゃくちゃ良いんです…。なんて美男美女だらけで眼福なゲームなんだ。

そもそも登場キャラがかなり多く、しかも少ししか出番がないキャラでも大体は固有のグラフィックを用意されてるのもすごい。モブによる代用が少ないのでより没入感を高めている気がします。
仁王シリーズの頃から歴史人物のキャラデザがいいなと思いつつ前述の通りストーリー描写が少なくて惜しかったのが、オープンワールドになったことで存分に描かれるようになったのが良かったですね。
あとコーエーでお馴染みの三国志でも戦国時代でもない幕末なのが新鮮だったのもある気がします。
良くも悪くも三国志と戦国時代の人物は長年のキャライメージが出来上がっているので、従来のイメージ通りにしてもあえて変えたとしても何かしら言われそうですが、幕末の人物には固定イメージがないと言う点で。

今1万円札で話題の渋沢さん。お札と比べてみると少し面影がある…?
桂さんは実物の写真から結構イメージを変えている印象
鳥羽伏見の戦いのみに出てくる伊庭八郎、謎に包まれている
少年枠もいる
女性陣のデザインすき


・因縁システムについて
上記のキャラ評価が高いのは因縁システムによる部分も大きいと思います。一緒に戦いに出て助け合ったり、好きなものをプレゼントしたり、会話して新たな一面を発見することで気づいたらどのキャラも好きになってしまう。そしてゴリゴリのアクションゲームとは思えないまさかのロマンス要素もあり、これもまた脚本が良い。他のキャラと関係を結ぶと詰め寄られたり振られたりする修羅場があるので興味本位で関係を持つと罪悪感に苛まれる経験ができます。任意で友情とか義兄弟扱いとか選べて浮気判定を緩めてもらえると気軽に関係を結べるなぁとも思いつつ…。ほんとにキャラが深掘りできる素晴らしいシステムです。これがあるとないとでゲームの楽しさ変わってたと思います。ゲームに必須な要素ではなくてもこういう遊び心的なところに力が入っているゲームが好きなんだなぁ。

家に遊びに来てくれるシステム
ランダムに色んなキャラが遊びに来て思い思いにリラックスしてる姿が見られる天才のシステム


・総評
持っててよかったPS5
ノーマークだったにもかかわらず楽し過ぎて寝食を忘れるほどに没頭しました。
ちょっと生活に支障が出ました。
すごすぎる。なんてとんでもない作品を…こんなにもさりげなく出しているんですか…。
大人になってから学生の頃のように夢中になれるゲームってなかなか出会えないので良い作品だなぁ。
細部までの作り込みがすごい。そんな仕掛けがあるのかという驚きが次々と出てくる。
エンディングも最後の最後まですごかった。そこまで見せてくれるのかと感動しました。
一本の大作映画を観た後のような充足感が得られました。
この充実度は間違いなくお値段以上ですよ。そこまでやってくれるんですか!?DLCや追加要素でもなく本編で!?という逆の驚きの連続だった。

今回タイトルが英語だったから海外ウケ狙ったSAMURAIゲームなのかと思ってたら(勿論狙ってはいるんでしょうが)海外向けと考えると結構攻めてるなぁと思う部分がちょくちょくあったのと、これ多少は当時の政治体制とか知ってないとストーリー理解するのちょっと大変なのでは?と思ったので間違いなく日本人はより楽しめるようになってます。
DLC!DLC!
ぜひこれからもこういうオープンワールドゲーム作ってくださいお願いします!!!
ほんとに楽しい体験をありがとうございます。


P.S.
キャラデザの件でもう一つ言いたいのは普通にプレイしてる分には見えない多種多様な髭や肌の質感等に感銘を受けました。顎下の生えかけの髭とか、一見髭生えてないキャラでも剃り跡がちゃんとある。
あと眉毛の形がみんな違ってすごくいい。眉毛は顔の大事な要素なので…。
現代のゲームってすごい。

大久保さんの綺麗な長い黒髪+ジト目+濃い眉毛と髭というビジュアル新しくてすき。
上様は流石に綺麗に剃られている


#ライズオブローニン #RISEOFTHERONIN #PS5 #幕末 #新撰組 #ゲーム #オープンワールド


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