「買い物とわたし」 山内マリコ著
【買うのなら トキメキと愛着を感じるものを選びたい】
そんな気持ちになる本でした
当たり前のことだけど、今はモノや情報が多過ぎて 忘れそうになるんですよね
自分の「好き」を見極める前に、
コスパ最高のバズりアイテム!インフルエンサー◯◯さんも愛用 □□の新作がアツい!
そんな言葉が押し寄せてくる世の中だから なおさら。
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「ユニクロの服って 買うときはすごく楽しいけど、着るときは あんまり楽しくない」と感じる著者
(なんか分かる‥ あると便利で 作りもしっかりしてる でも本当に似合う服に出会った時のようなワクワク感はない)
「安くてカワイイ」の大量消費に踊らされた20代が終わって
大人になり、結婚して暮らし方も変わった
多少お高くても長く使えるいい物を買いたい
でも あまりコンサバになるのも自分らしくない
時にファッション迷子になったり、モノとの付き合い方について考えたりしつつ
今の自分のライフスタイルに合う物を選ぶ様子が 楽しく書かれてます
本に登場するアントンヒュニスのピアスと
クレールフォンテーヌのノートを知らなかったのでサーチしてみたら
どちらもオシャレで、危うく私まで買いそうになりました笑
毎日の食事が 心潤う時間になりそうな商品も紹介されてます
沖縄の「やちむん」という陶器をこの本で初めて知りました そこはかとなく南国の風
上質なものを買うと お手入れもマストということで、カシミア用の洗剤や洋服ブラシ(1万8千円!) のお話も
私も革製品のお手入れする時間とか 割と好きです
道具の値段はアチラと一桁違いますが…
こちらの本、コロナ禍の前に書かれているのですが
「それはもう流行遅れ」という物がなくて、心地よい暮らしを覗かせてもらった感じ
トレンドとか 誰かのオススメではなく
【自分軸】で選んだものは古くならないという見本でもありました。
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やっぱり伊勢丹が好き♪みたいな記事だけではなく
【自分の消費行動の その先にあるもの】に
思いを巡らせてる内容にも共感
▪全国各地に店舗を持つ 衣類の量販店やスーパーが町にやって来る
お客は新しい店に流れて、昔から町にある店が駆逐される
でも「この土地で利益が出ない」と判断すると、巨大チェーンは その町をあっさり見捨てる。
小さな商店も大型チェーンも消えたとき
『その街はどうなるの?そういう怖さを感じる』とあった。
自分も同じ考え
▪ネットがあるから大丈夫!と言う人もいるだろうけど
物流の人材不足は深刻だし「ポチればすぐに手元に届く」は未来永劫続くものじゃないと
個人的に思っている
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そして最近は「安いは正義」「ワンシーズン楽しめたらOK」という空気も蔓延してるけど
プチプラ、ファストファッションが最後にどうなるか
少しは知った上で 買い方の選択をするべきと思う
気軽に買える値段のイマドキ服と消費の先には
【ファストファッションの墓場】と呼ばれる場所がある
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「捨ててるようで、捨ててない」より抜粋
次から次へと新しいものを買い、古くなったものを捨てるってどうなんだろう
捨てずに溜め込むのも どうなんだろう
捨て過ぎるのもどうなんだろう
いろいろ考えてしまいます
衣食住、どれをとっても気分よく暮らしたいけど、
何が自分に合っているのか 模索はつづきます。
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現実を知ること
自分がハッピーでいられること
どちらも大事
私も お買い物がくれる幸せを大切にしつつ
未来を考えた消費の形を模索していこうと思う。