【エッセイ】確かに不確かに
誰も知らない嘘が、この世界のどこかにある。人の数よりもずっと多いかもしれないくらい。
≒
なにかを信じることで、そのなにかを傷つけてしまうことはわかっているけれど、それでも信じないではいられないのだ。信じることそのもののどうしようもなさが、このそれでものなかにある。
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信じることは、嘘をつくりだすことととても近い
ふたつはお互いに浸透しあっている
その浸透を見極めて区別することが、本当の意味で信じることだ、とも言えるだろうし、
もっとも美しい配合を探し当てようとする