マガジンのカバー画像

エッセイ

105
冬の馬・六月の春によって書かれたエッセイ、といいつつ、ここには雑文状の文章たちが収納されていく予定です。
運営しているクリエイター

#死

エッセイ:世界はあった、かのように、うしなわれて

線より下は、本当のなかに嘘を、嘘のなかに本当を、まじえて書かれる。  以前、「感情移入」…

45

【エッセイ】輪廻

誰にも気づかれずに、胸にしまっておかれた、誰も(自分でさえ)見向きもしないような秘密が、…

【エッセイ】世界と心の結び目

花という世界の結び目、時間の流れの中わだかまった小さな渦。私たちの視線は、ときおり、その…

【エッセイ】思い出にならない、

なにかを忘れるという出来事は、きっと、心の手に負えないものを思い出してしまったことの裏返…

【エッセイ】未来を思い出す

私たちは未来を「思い出して」いき、その果てで死を思い出す。 ≠ 未来を思い出すために過去…

【エッセイ】選択によって分岐する過去、を演じる

私が私であるとは死を忘れること、言ってみればこの自分の永続を演技をすることだ。 ≠ たし…

【エッセイ】恥、演技、破壊的

恥ずかしいはつねに新しい。ただ新しいというよりも新しい。破壊的な新しさ。心の底から恥を覚えた経験を総ざらいしてみれば、どれひとつとして同じものはないだろう。 ≠ 同じような経験ばかりして恥ずかしい思いをしているというとき、それは本当に恥ずかしさだろうか。恥ずかしさを演じていないだろうか くり返す感情は、どこまでも演技に取り憑かれているし演技に取り憑いている たとえば涙を流しているとき、それを俯瞰する自分がいることを感じない瞬間のほうが少ないくらいではないか ≠ 演技は

【エッセイ】自分らしさに殺される前夜

究極の自分らしさは自分自身を破壊してしまうだろう。そんなものあるのか知らないけど ≒ そ…

生きるデジャブ知る忘れる動物

走るなかで、息が体に追いついてしだいに慣れていくなかでそれでも慣れないであるもの。それが…