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不妊治療と仕事の両立
こんにちは、りんごです。
不妊治療を始めて8か月、人工授精・妊娠・流産・手術を経験して、改めて仕事との両立の難しさを感じています。私の仕事は在宅ワークかつフルフレックスという比較的調整しやすい環境ですが、それでも、急の通院や長時間の診察で仕事の予定が狂うことが多々あります。これが通勤が必須でフルタイム勤務だったら、治療を続けるのは本当に大変だろうなと思います…。
というわけで今回は、私の不妊治療と仕事の両立の現状について書いてみました。
不妊治療はこんなに通院が必要!
人工授精(AIH)の通院回数
・月3-4回
・1回目は生理5日以内なので、比較的調整しやすい
・2回目以降は 卵胞の成長次第 で決まり、通院回数やタイミングはエコーで内診するまで決まらない
・人工授精当日は午前指定が多く、半日以上潰れる
さらに、1回の通院で2~3時間程度かかる!不妊治療のクリニックや病院はどこも常に混んでいるので、これは仕方がないと思います)
体外受精の通院回数
※未経験ですが調査しました(ここは諸先輩方の記事を参考にしてください)
・(私の通うクリニックでは)1クール3か月かけて行う
・1か月目:1-2回
・2か月目:4-5回
・3か月目は:3-4回
・採卵周期は自己注射などの身体的負担も大きい
人工授精同様、通院のスケジュールが読めないため、急な休みやスケジュール調整が必要になります
私の仕事スタイル
・基本は在宅ワーク
・メールやチャットの作業なら、パソコンさえあればどこでもできますが、1日2-3件の社内外の打ち合わせは静かな環境でないとできないです。
イベント業務は大変
・月1-2回イベントがあり、イベントの前後週は片道1時間半かけて出社&イベント準備
・イベント関連は泊りの出張もあり、身体的・時間的負担が大きい
・私がメイン担当なので、業務の調整が難しい
この仕事が結構大変なんですよね~。出張もあるし、社内的にも個人的にも、まだまだ手探りでやっているので、決まった業務・決まったやり方があるわけではないのです。
職場へのカミングアウト
人工授精2回目までは職場に内緒で通っていましたが、2回目のスキップを経験し、3回目のタイミングでカミングアウトしました。
カミングアウト後の変化
・急な休みによる打ち合わせの交代は配慮してもらえた
・しかし、イベント業務は対応してもらえなかった(私がメイン担当かつ業務が属人化しているからだと思う)
→その結果、妊娠中も出張&重労働のイベント準備をこなすことになってしまいました(泣)
正直、妊娠が確定(心拍確認)してから相談しようと思っていたのですが、振り返るともっと早く相談していれば、負担を減らせたかもしれないと思います。(重労働や疲労が流産の直接的な要因ではないですが)
流産を経て、改めて上司に相談
流産を経験し、不妊治療を再開したら、今よりも本気で取り組むと決意しました!ある意味迷いがなくなったんだと思います。
上司に伝えたことはこちらです。
・人工授精をあと2回試し、ダメなら体外受精へ移行する
・仕事より妊娠を優先すると決めた
・治療再開の時期、再開後の通院頻度、イレギュラーなスケジュールであること
・このような理由から、「仕事の調整をしたい」と希望を伝えました
上司は快く受け入れてくれて、
「まだ具体的スケジュールが未定なので、随時共有&調整していこう」
という結論になりました。
上司としても、今は対応を決めらきれないのは、仕方ないと思います。それ以上に、伝えられたことは私の気持ち的にラクになったので良かったと思います。
私が社会に願うこと
共働き不妊治療は厳しい!
しかし、経済的な事情から、妻が仕事を辞める選択肢がない夫婦も多いと思います。(うちもそうです)
妊娠後の産休・育休制度があるのと同じくらい、不妊治療の負担(時間的・経済的・身体的負担)に対する企業の配慮が必要ではないでしょうか。
これは、個人が会社側に訴えて、というよりも、コンプライアンスとか福利厚生みたいに、制度としてきちんと会社側が対応する姿勢を示してほしいと感じます。そうでなければ、「言ったら評価が下がるかも…」「辞めさせられたらどうしよう…」といった不安から、声を上げにくい環境が続いてしまうと思います。
あと、これは余談ですが、風疹のワクチンを保険適用にしてほしい。せめて妻本人は保険適用にしてもいいと思います。検査は無料の自治体が多いですが、結局ワクチンは10割負担なので1回1万円です。夫婦で打ったら2万円!(泣)
まとめ
不妊治療と仕事の両立は大変です。通院スケジュールが読めず、急な休みや調整が必要になることも多く、職場の理解が欠かせません。また、カミングアウトしたとしても、すべてがスムーズにはいかないと思います。
社会全体としても、産休・育休があるように、不妊治療のための配慮がもっと当たり前になれば、仕事と治療の両立がしやすくると思います。そんな社会になればいいな…
それではまた。
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