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【エッセイ】こどものおもちゃ
息子が一歳になった。
必然的におもちゃについて考えることが増えた。
今までの自分ではまったく無関心だったおもちゃ売り場で長時間悩むこともある。
世の中にはおもちゃが多すぎる。
しかもデジタル化の昨今では「興味をそそるおもちゃ」を見つけるのに一苦労だ。動画に勝る面白いおもちゃはないものか・・・
きっと私の時代にはなかったであろう「スマホ型のおもちゃ」とか
知育を考えた「集中力を養うおもちゃ」とか
トイザらスやアカチャンホンポには数え切れないほどおもちゃがある。
喰いつきのいいものか、脳の発達を考慮したものか
でもできるだけ安くないと、遊べるのは一体何年くらいなんだろう・・・
と頭を抱えながら選んでいる。
こどもはテレビやスマホが大好きだ。
いや、大人もそうなんだけど。
でもそういうものを観ていると、たとえ大人でも後天的に前頭葉の働きが悪くなって、発達障害の症状を引き起こすというのを聞いた。
自分も息子も気を付けなくては。
とはいうものの、今の時代、一切テレビや動画を見せずに育児するのは難しい。
特に今、私の姿がないだけで泣いてしまう息子を育てながら家事をするのはかなり大変だ。
泣かせておけばいいという考えもある。
わたしもたまに泣かせているときがある。トイレの間とか、洗濯物をなおしにいったりするときに。
だけど料理は結構時間がかかる。
そういうどうしてものときにテレビを流したりしている。
まあ私が観たいテレビがあったら垂れ流してるから、もう息子は立派なテレビっ子かもしれないが。
だけどたまにはテレビを消して、無音で、アナログのおもちゃで集中力を養いたくて、夢中になれるおもちゃを与えている。
今度、机も買いたいと思っている。
もっと絵本も読んであげたいな。
ここまで書いてみるとかなりインドアにみえるが、本当は外で遊ぶことを第一に考えている。歩くこと、感じることが脳の発達には一番いいらしいのだ。
まだ歩けないので机だ~絵本だ~と言っているが、もう少ししたら外で毎日遊んで走り回ったりするんだろうなあと思っている。
しかし、おもちゃ売り場を見るのは実はちょっと楽しい。
3か月でこんなおもちゃか~!
6か月でもまあこんなおもちゃね~!!
1歳でここまでできるんだ!!?
1歳半でこんなことできるの?!?
と、推奨の年齢を見ながら、この年齢でこんなに遊べるんだ……と想像したりするのも楽しい。
ああ、こんなおもちゃあったよね~!!!
いやー、これで永遠遊んでた気がするわ~!!!
と、懐かしむのも面白い。
やっぱり我が子も夢中になるんかな~と思ったり。
絵本をみるのもすごく楽しい。
0歳が丸いものや白黒が好きなことも知った。
顔っぽいものが好きで見てしまうこと
いないいないばあは「予測」や「想像力」が育まれること
自分の知らない知識がどんどん増えた。
そもそも0歳ならば、毎日は知らないことだらけで
外に出るだけで、太陽の光、鳥の声、風、こういう当たり前のことを1から知ることになる。これだけで尊い……
我が子にとっての「初めて」がとにかく毎日あふれているのだ。
そしてそのたびに表情をみて、動画に撮って、寝かしつけてから見返して
ふふふ、と笑ったりする。
たぶんこれを幸せと呼ぶのだろう。
世の中的に「子育て」についてネガティブな人は多いかもしれない。
だけど、過ぎゆく毎日に小さな幸せがいっぱいいっぱいあることを教えてくれるのが育児かもしれない。
少なくともいまは、そんな気がしている。