悔しい。
4月1日に保育士になり、もうすぐ5か月が経とうとしている今。
そんな今だからこそ、今の私だからこそ綴れる言葉を残しておきたい。
悔しくて悔しくてたまらない、今の想いを。
4月
事前の研修も特にないまま始まった4月。
いきなり2人の子どもの担当になり、仕事を覚えながら子どもを見る。
関係性もまだできていない中での保育は本当に大変で、毎日子どもに対して「ごめんね」と思いながら帰る日々。
せめて、日々の業務だけでも先に覚えられていたら、保育以外の仕事においては”即戦力”として働けていたのかなと思う。
分からないことが分からない感覚を、久しぶりに味わった。
5月
仕事にも慣れ始め、子どもとも関係性ができてきて、やっと他クラスにも目を向けることができるようになってきた。
他クラスの子どもの名前を覚え、保護者の顔を覚え、毎日できる限りたくさんの子どもに挨拶をし、クラス以外の子どもや保育士とも関係性を築いていけるように頑張ったつもり。
また、自分は乳児クラス(1階)の職員だから、幼児クラス(2階)のことは初め全然分からなかった。
だから、幼児クラスにいる先輩にたくさん話を聞いた。
部屋のレイアウトや子どもの姿、職員同士の動きなど。
学べることはとにかく学んだ。
だから、多分1階職員の中で2階の情報を誰よりも持っていると思う。
今でも。
マウントとかではなく、どうして園全体の出来事に興味が出ないのか不思議でしかたない。
クラスだけでなく、園の子どもたちを園の職員全体で見ることはいけないことなんですか?
そんなの、孤立化がどんどん進んで、閉鎖的で苦しい空間を生んでしまうだけではないですか?
別に、乳児の職員が幼児のフォローに入ったっていいと思う。
それで子どもの姿がいい方向に変わるなら、それでいいと思う。
きっとそれができないのは、保育士自体に「私のクラスだから私が見る。どうにかする」みたいな高いプライドがあるからだと思う。
その要らないプライドで、子どもが苦しんでいることも知らないのに。
子どものことを、本当の意味で見れていないことも自覚できていないのに。
「クラスの人数が多いから、把握できてませんでした。」ではないんだよ。
何かあった時、子どもがいないってなったら、どう責任を取るの?
実質的に責任を取るのは施設長かもしれないけど、実際の責任は保育士にあるよね?
そんなことも分からずに、保育してるの?と思ってしまった出来事もあった。
そして、この時期に初めての部長面談をした記憶がある。
そこで言われたのは「まだまだ保育士として一人前ではないから、もっと頑張ってね」というようなこと。
もちろん、社会人として、保育士として一人前ではないことはわかっている。
そして、定年近い部長から見て、私が社会人としてまだまだだと言われることも納得はできる。
でも、どうしても納得いかないのは、保育士をやったこともない、私の保育を見に来たこともない部長に「あなたはまだ保育士として一人前じゃないのだから」と言われたことだった。
なぜあなたに、そんなことを言われないといけないのか。
疑問でしかなかった。
ちなみに、8月末まで”研修”と言えるものは一切なし。
自分で成長する場を探すしかなかった。
幸い、自分にはTwitterがあり、オンライン上ではあるけれども仲間がいて、そこにすごく救われていた。
6月
何もなかったと言えば何もなかった6月。
子どもの成長と、可愛さがあったから乗り越えられた1か月だったように思う。
7月
係の仕事も増えてきて、問題点が山積みになった7月。
圧倒的コミュニケーション不足だったと、今思えば反省ばかりの1か月。
職員同士の認識の違いをすり合わせないまま進んでしまったこと。
周りのペースを見極められなかったこと。
たくさん反省点がある。
あとは、保育士のITスキルの低さが明確になったような気がする。
お知らせ配信の文書作成はWordの世界。
「え、Canvaっていう超有能アプリがあるの知ってる?」って思ったけど、今それを導入してしまったら来年の係の人が大変になると思って導入できなかった。
仕事をするペースに関しては、もっと周りの職員に合わせるべきだったなと思う。理解度も含めて。
正直、周りの職員のスピードに合わせていたらいろいろ終わらないよ?とも思ったけど、現実は現実。変えられない。
私が1時間で終わる仕事を、向こうが2時間かけてしていたとしても、発生する給料は変わらない。
頑張ったら頑張っただけ報われない世界が、そこにはあった。
悔しかった。
8月
2回目の部長面談があった。
言いたいことはたくさんあったけど、時間もなくて言葉もなかなか出てこなくて、もやもやが増えた面談だった。
話は聞いてくれるけど、聞いてくれるだけ。
改善してくれるのかな?と疑問に思ってしまう態度。
「これから頑張ります」
入社してから何度も聞いてきた言葉。
もう聞き飽きたよ。。。
”退職”
この二文字がよぎってしまうほど精神が削られ、仕事を休んだこともある。
それでも、子どもたちの笑顔をみているその時間だけは頑張れる。
けど、それが今の教育現場の闇だろうと思う。
子どもがいるから年度末までは、学期末までは。。。
それでも、しんどいことに変わりはない。
保育業界の現実を、私自身の目で見てみたくて、保育士になった。
その決断に後悔はない。
ここまで、愚痴不満たくさん書いてきたけど、やっぱり子どもたちは可愛い。
保育士という仕事を、これからも続けたいと思う自分もいる。
それでも、現場を離れざるを得ない人がいることも事実だと思う。
だからこそ、保育士が、教員一人ひとりが、現場で働き続けたいと思える環境を作っていかないといけないのだと強く思う。
外部からの援助も、受けられるところはもちろん受けるべき。
だけど、現場に関わる一人ひとりが
”変わろう・変えよう・良くしよう”
と思わない限り、きっとこの先も教育現場は変わらない。
悔しくて悔しくてたまらない。
子どもたちの未来を、平気で無意識に潰している大人がいることが。
子どもの”苦しい”というサインを感じられているのに、何もできない・どうすることもできない自分自身が。
悔しい。
でも、悔しいと思えているからできることがあると思う。
きっと、この悔しさをパワーにできると思う。
まだもう少し、もがいてみたいと思う。
もし、それでも無理だったら、私はきっと現場から離れてしまうかもしれないけれど。
それでも、”教育”の世界は諦めたくない。
だから、もう少し、もう少しだけ頑張るよ。
よかったら、こんな私の生き様を応援してください。
ここまで読んでくれてありがとうございました。
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