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人事としての入社して1年経った今、「現在地」と「未来」

こんにちは。インターステラテクノロジズ(以下、IST)人事の片桐です。2023年7月でISTに入社して丸1年が経ちましたので、1年の振り返りも兼ねて筆を執ります。また1~2年後の人事組織をどのように発展させていきたいのか、今考えていることをまとめたいと思います(ISTの人事に興味のある方に読んでいただけたら嬉しいです)。

移住直後に参加した大樹町のお祭りにて

【簡単に自己紹介】
1990年生まれ。山形出身。上場企業からベンチャーの立ち上げまでの人事を経験し、2022年7月からISTの人事として従事。「成長産業」×「ひとり人事」という文脈で、ISTに魅力を感じ入社に至りました。埼玉県から北海道に移住し、大樹町で生活中。

2022年7月~2022年12月(適応と分析)

まず入社後直後は引継ぎを受けながら、自分が担当する仕事内容を整理する必要がありました。これまで業務を担っていたスタッフとディスカッションを重ねながら、何に優先順位を上げて取り組むのか何度も検討を重ねました。

また入社して初めてアサインされたプロジェクトが「人事評価の実施」で、最初から重要な仕事でしたので、入社当初からフルスロットルで動いていたのが懐かしいです。

考えられる業務内容や課題を洗い出した上で、何を優先的に対応すべきか、仮説を立てながら進めました。

また、業務内容と優先順位を決めるために、事業や業務の理解、人の理解を深める必要性がありました。前職でファブレスメーカーでの人事経験はありましたが、自前でロケットを設計開発・製造・打上げの全工程を行う会社となると、私自身未知の領域でもありましたので、ここには多くの時間をかけて取り組むことに。

ロケットはものづくりの総合格闘技と言われるくらい、たくさんの職種のスタッフが関わって作り上げるものです。

優先順位を決めながら日々の業務を進めていく中で、以下の課題に直面しました。

(1)人事の業務フローにあいまいな点があり、そのたびに業務がスタックする
(2)各施策の意思決定をするための材料が少ない

(1)を解消するために、まずは主要業務のフローから書き出し、何が原因でスタックしているのかを関係部署と協議。最終的にドキュメントに落とし込むことで、徐々に課題が解決の方向に向かいました。

各種フローを明文化

(2)については、人事をワンオペでスプレッドシートなどで管理するのは限界が見えていたため、早急にシステムを導入することを決意。入社後すぐにISTでは未導入だった採用管理システムとタレントマネジメントシステムを導入しました。

入社後すぐにISTで人事業務を実施するためのデータフローや何のシステムで何の業務を実行するのかを明示。
SlackでのHERP導入のアナウンス。採用進捗が一目でわかり、私だけでなく社内全体で業務効率化が図れました。
Slackでのカオナビ導入のアナウンス。既に従業員が100名近くいたため、データ移行が大変でしたが導入工数以上のメリットがありました。

前半の半年間は日々の業務に対応しながら業務フローを明確にして、ほしい情報がすぐに取得できる状態に近づけていくことで、今解決しないといけない課題を特定し、その課題に集中できる体制に近づけることができました。


2023年1月~現在(実行と継承)

約半年かけて課題に集中できる体制に移行したことで、新年から多くの施策にトライすることができたので、いくつか紹介していきます。

1.求職者へのアプローチ最大化

1~3月はいわゆる転職市場が盛り上がる時期でもあり、転職を検討している層にどれだけ多くのタッチポイントを設定できるかを最重要課題に設定。

  1. 採用イベント(自社開催だけでなく、高専や大学での講演も実施)

  2. 採用広報(noteやYouTubeへの掲載)

  3. MAツール導入(応募前のタッチポイントを増やす)

  4. ダイレクトリクルーティング

あらゆる施策を実施したおかげでたくさんの方にご応募いただき、前年同月比で約2倍の方にご応募いただきました。施策ごとの振り返りを実施することで、費用対効果の高い施策が見えてきたのも成果。

各施策ごとに振り返りを行い、費用対効果も可視化。

2.人事制度の大幅改定

入社後、初めて任された人事評価。運用する中で感じた課題、今後組織を拡大させるなかで生じそうな課題を洗い出し、今の事業状況に適切な人事制度に変更しました。人事制度には私自身思い入れもあったので、その分エピソードもたくさんありますがここでは割愛。

3.労務DD対応

労務は石原が他の業務兼務で担当し、年始から多くの時間をかけて整理。これまでの負債だけでなく、これから発生する課題をできる限り解消できるように、特に以下の課題を石原が労力をかけて解決しました。今後も人員増が見込まれているので、さらなる検討が必要ではありますが、課題整理と改善が図れました。

  1. 労務分野での課題の洗い出し

  2. 働き方に関する見直しやルール変更

  3. 各種労使協定・規定の見直し

4.全社定例拡大版

新入社員の紹介や毎月の各組織の進捗状況などを共有する場として全社定例は毎月行っていますが、1年に1回の拡大版は「年間を通しての目標」や「レクリエーションを通して一緒に働くメンバーを知る」ことを目的に実施しました。レクリエーションではロケットを飛ばすオンラインゲームを利用して、大いに盛り上がりました。

※上記の施策実行時に大事にしていたポリシー

各施策を実行する際に意識したのがドキュメント化。少人数で業務実行している組織にありがちな「属人化」を徹底的になくすことです。検討の経緯、実行のプロセス、結果の振り返りをできる限り各種ツール(Miro、Notion、Canva、Slack)を利用し、テキストに落とし込みました。

ISTの人事グループの現在地

私が入社した当時はメンバー数が約80人でしたが、現在では130人規模に(2023年6月末時点)。この1年は急速にメンバーが増えていますが、これからも事業と共に増加します。

現在人事グループは3名体制(2名正社員、1名業務委託)。2023年度には労務責任者と人事担当を増員し、3~4名体制で150人規模の組織として事業が円滑に運営されるように採用を行っています。

現在の体制図

また今年の人事グループの方針を「進化」と定めました。「進化」に込めた想いは、業務にプラスαの価値を出して精錬させること。それを実現するには、人事グループを一緒に支えてくれる方が必要です。

ISTは3月が期初となり、2022年度の人事グループは業務の「金型化」というテーマで仕事に取り組んできました。

ZERO打上げ、人事体制のこれから

今後は、現在開発を進めている超小型人工衛星打上げロケットZEROの打上げというビッグイベントがあり、それに加えて上場に向けた準備も待っています。これまでと同様にメンバー数が増加するため、従来よりも先手先手で施策を実行できる体制にしたい所存です。

2022年夏に撮影した集合写真。今では更に人が増えています。

1年を振り返るとあっという間に過ぎ去った感覚ですが、タスク管理ツールのAsanaを見るだけでも、想いがこみあげてくるぐらい濃密な1年間でした。

これからの宇宙産業はさらに急激に進んでいくと思うので、20年や30年でどこまで変わるかは正直あまりわかりません。今の試算では20年後に現在の3倍の100兆円を超える市場規模になると言われています(※宇宙ビジネスとは~業界マップ、ビジネスモデル、注目企業・銘柄、市場規模~)。インターネットも気づいたらものすごく便利になっていて、たった10年くらいの期間でまったく違う景色になりました。そのため宇宙分野でも猛烈なイノベーションが起きる余地しかないと思っています。

宇宙業界と聞いて、どうしても自分事にできないかもしれません。ただ世界を見渡すと「宇宙を制する国が、世界を制する」と言われるくらい、各国が国を挙げて宇宙事業に注力していることは事実です。

ISTも宇宙業界を盛り上げるため、これからも成長します。そのためにISTの屋台骨を支える人事組織も、さらなる成長を遂げていきます。最後になりますが、ISTに興味のある方はお気軽にカジュアル面談を実施していますので、ご応募いただけると幸いです。


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