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【読書記録】自転しながら公転する 山本文緒



同世代の女(当時29歳)、刺さりすぎて、心に入りすぎて、何度も涙腺崩壊しそうになった。というかちょっと崩壊した。

年末ドラマで物語を知ったから都は松本穂香ちゃん、貫一は藤原季節くんのイメージで読了。

結婚、介護、家族のこと。生きていくなかでたくさんの壁があってベリーハード。
わたしが都だったら、中卒で無職の貫一にえぇ…って思うかも。でも惹かれたあとに知ったり、ある程度一緒に過ごせばそう簡単に切り離せないよ、と思う。
都の友人、そよかの考え方がブレなくて、強くて、わたしにはそこまでのパッション持てない…

都ののほほんと何も考えてないような頃から仕事でのセクハラ、貫一や家族との関係など、さまざまな壁を乗り越えて、逞しく自分の人生を生きている姿にとても勇気付けられた。

幸せも不幸も考えすぎないこと。程よく、淡々と、共に生きたい人と生きていくことが、ささやかで安心することなのかなあ。

結婚って単語にはいろんなことがまとわりつきすぎて、腰が引ける。(省略)でも連帯ならわかる。

運命はないってことは正解はないってことじゃない。正解はないってことは間違いもない、つまり失敗もない。

別にそんなに幸せになりうとしなくてもいいのよ。幸せにならなきゃって思い詰めると、ちょっとの不幸が許せなくなる。少しくらい不幸でいい。思い通りにならないものよ。


山本文緒さん読みやすくて好き!ってなった。
「恋愛中毒」も買ってみたので読んでみようと思う。

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