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【読書記録】いかれた慕情 僕のマリ
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家族にも友人にも本音を言うのが苦手だった。何年生きても薄い関係しか築けないのが、ずっとコンプレックスだった。
自分を晒すことにどうしても抵抗があり、踏み込むのも踏み込まれるのも躊躇した。
そうやって生きてきたから、誰かの友情や愛情を目の当たりにすると、決まって後ろめたい気持ちになった。冷めたふりして飄々と生きているつもりだったけれど、本当はものすごく寂しかった。
この文章に惹かれて購入。(去年読みました!)しかも大好きな、せいいっぱいの悪口と同じ、百万年書房さん。
マリさんの思いにものすごく共感。↑の文章なんて、まさしくそう!!って思った。
ずっと人間関係の築き方が本当分からない。無意識に誰かを傷付けちゃいそうで、何を話したらいいか、分からない。自分のパーソナルなスペースに入って込まれるのも、時間がかかってしまう方だと思う。(最近はだいぶ軽くなった気がする)
沢山のことを経て、30歳になったマリさんのすがすがしさに救われた。
マリさんが音楽やっていた頃、YUKIやチャットモンチーなど、懐かしいアーティストらが出て心がうぅ…となった。
「天使の背中」と「確かに恋だった」が特に好き。元彼の聡さんの言葉に心鷲掴みされた。
それがこちら↓
愛だの恋だのくだらない、と思っていじけていたわたしを何度も呼び出してくれた。
「もっと怒ったり泣いたりしてくれなきゃ寂しいよ」と言われたときは、目が覚めるようだった。人の気持ちなんてわからない、わかりたくもないと意地を張っていた自分の幼さを恥じた。誰かと向き合うことは、自分と向き合うことだった。聡の言葉はいつだって、わたしの心をやわらかく突き刺した。
誰かを傷付けてしまうことってきっと不可能なのだろうけど、まっすぐに向き合うことを恐れずにいきたいな。
常識のない喫茶店も最近買ったので、読むのが楽しみです!