月々のうた:2024年7月
流星群最後の流星群ぼくに当たらなくてもきっと最後だ
県道をはさみ手を振るスカートが短くなった彦星へ振る
私たち前世はホタルイカだって触れあうと光る感じがするし
水玉のビニール傘は雨模様きみの不在を青空へさす
ミンティアを白いごはんにふりかけてできれば君と後悔したい
7月。
梅雨のさなかからあけて本格的な夏へと向かう、どっちつかずの季節はでも、あやふやな色合いの滲みのようで嫌いではないです。
予定の定まらなさ、暑さというフィジカルな外圧が増しているのに、何も進んでいない焦燥のようなもの。
それら実体のない陽炎たちに囲まれて、ただぼんやりと過ごしていた気がします。
そして8月。
始まった瞬間に終わりが決められているかのようなこの月の儚さを、どれくらい詠めるかな。