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日記と短歌

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その日その日に起こったことや感じたことを短歌一首とともに記します。
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#美術館

田園を描く人たち、バルビゾン派の絵を見てきた [日記と短歌]23,5,7

黒々と畑に土に生命をよぶ霧雨は豊かなる白/夏野ネコ この五月連休を利用して山梨県立美術館に行きました。ミレーを中心にしたバルビゾン派の作品収集で有名な美術館です。 バルビゾン派。 いわゆる印象派のルーツになった自然主義の絵画集団で、フランスでも郊外のバルビゾン村で活動していたからその名がついたそうです。サロンを中心とした古典的価値観が支配的だった当時のフランス絵画界ではかなりロックな事をしていたわけですが、農村と田園、光ある豊かな自然、そこに暮らす人々、といったモチーフ

熱海と熱海の美術館がなんだかよかった [日記と短歌]23,4,8

海に降る花びらの白まだ風はどこかにあって霞は掃かれ/夏野ネコ 先日、年度末のお疲れ様を自分に許すため熱海に行ってきました。テラスに露天のお風呂がついたリゾートっぽいホテルの部屋を予約してひたすらダラける計画です。無論ひたすらダラけました。湯に浸かっては飲み飲んでは湯に浸かるだけの時間はただただ尊かったです。もちろん休暇の後は山積した仕事に忙殺されるわけですが、そこはそれ。 さて熱海という街は同じ伊豆でも南にある伊東や稲取などと異なり、えらくギラついています。温泉と缶チュ