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1ヶ月休職して2人のホームスクーラーと過ごして分かったこと

1ヶ月休職していた8月がそろそろ過ぎる。
9月から予定通り仕事に戻ろうとしているけれど、この1ヶ月の休みは私にいろいろなことを教えてくれた。


私はやっぱり限界だった、と腹落ちした

フルタイムの仕事をしながら、まだ心身が安定しない二人のホームスクーラーと過ごす毎日は、半年以上。試行錯誤していた時期を含めて、かれこれ1年になった。

毎日、効率よく動くことが大事で、常に気を張っていないと、仕事は溜まり、行動が遅くなると事態はよくない方向にいく。そんな合間に、心も体も不安定な子供の対応をする。こちらも予測不可能なことだらけ。毎日、最大限頑張っても、足りないと感じた。ずっと気が張っていた。

休みに入ったら急に体が動かなくなった。毎日、おかしいくらいに眠くて、眠って、眠った。限界だったのだと思った。眠くて仕方がない期間は1~2週間続いた。

休みに入って、1日予定がなくて安心した。
糸が切れた感じがした。

心のゆとりは時間のゆとりとある程度比例する

時間がなくても、充実している時というのはあると思うし、大変でも大抵の時期は乗り切れる。
子育てをしながら働いている毎日は綱渡りみたいな時もある。忙しいときに子供が熱を出してしまったとか、あるあるだ。
でも大抵、大変なのは「瞬間」だった。時期がくれば過ぎていくし、イベントや子供の成長が喜べる瞬間を通して、乗り越えてこれていた。

少なくともこれまでは、ノックアウトファクターがなかった。

でもノックアウトファクターはなくても、小さな状況はいろいろ重なっていた、じわじわと。

隙間時間で本を読んだり、出かけたりしても、心がついてきてない感覚がずっとしていた。休みになって隙間を埋める感覚ではなく自由な時間の中で本を読んだりした時、久しぶりに面白いと思えた。
子供が見ていたアニメやゲームも、ようやくゆっくりと一緒にできて、面白いと感じられた。
ちょっとした買い物で、どこのスーパーは何が安いとか、どこそこのアレが美味しいとか。そういう、取り留めもない小さいことも、嬉しいと思えた。

時間に「余白」は必要なんだと思う。
日常には、本当は嬉しいことも楽しいことも、たくさんあるはず。

母である私のゆとりは子供の心の豊かさに影響する

休んでいる間、側から見ると結構にだらけている状態だったと思う。
時間があるからといって子供たちとたくさん遊ぶ時間をとったわけではないし、いつもより豪華で美味しいご飯を作れたわけでもない。
私がしていたのは、他愛もないテレビや漫画やゲームを楽しみ、ぶつぶつ言いながら日常の買い物をして、時々ぶうぶう子供たちと文句言ったり笑ったりしていただけだった。

母の私が心が豊かであるということは、私が忙しくても、楽しいことや幸せなことを感じられて表現できるということだ。(時に不満なことも表現して良いと思う。)
そしてホームスクーラーである彼らにとって、第一の場所である家庭が幸せな場所であるためには、一緒にいる私が幸せであることは最重要事項かもしれない、と思った。

休み中、相変わらず不安定な子供達だけど、「楽しい」「幸せ」「嬉しい」という言葉をたくさん聞いた。

私も家族も1人の時間が必要である

子供たちは私を心の拠り所としているけれど、一方で「いつも」一緒にいたいわけではない。難しいのだけれど、物理的に近いことなのではなく、心が近いこと、なのだと思う。

ちょっと難しい時期、私が少しでも外出しようとすると次男に泣かれることがあった。不安だったのだと思う。
仕事に行く時もだいぶ泣かれた。

休みの期間、子供達にサクッと「出かけてくるね〜」と言い出かけて、帰ってくる時は爽やかに「ただいま〜」というのを繰り返してみた。私が楽しく帰ってくることで、安心できるらしいことが分かった。

そもそも、私が幸せであるためには一人の時間が必要だ。(これは人による。誰かと喋るのが重要な人もいる)何にも考えずに映画や美術展を見たり、買い物をしたり、なんなら歩くだけでも良い。

子供のため、ではなく、自分のため、という軸で動いた方がなんだかんだうまいくいくんじゃないか説

これからのことを考える。
これから先も、きっと不安定な毎日が続く。仕事も始まったらまた再び忙しくもなる。やっぱり不安。

これからもたくさんの「やらねば」「やるべき」はこれからもたくさん出てくると思う。うまくいった場合はいいが、これらのベキネバが不安定要素によってうまくいかなかった時に心の拠り所がなく一番辛い。
やっぱりこういうベキネバは極力減らしたい。

私自身がやりたい、やろうと思ったことは、仮にうまくいかなかったとしても、疲れたとしても、「ま、いいよね、やりたかったんだし」と開き直れる。同じうまくいかないなら、この方が持続可能な気がする。

仕事については、やはり調整していきたい。どう考えたって、このボリュームを今までと同じようにこなすのは無理だ。やはりそれもトータルで自分のため。

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