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「死にたかった発達障がい児の僕が自己変革できた理由」を読んで

タイトルが大変重いのですが(笑)、良い本を読みました。
心に留めておきたいことがいくつかありましたので、メモです。

著者 西川幹之佑さん

著者の西川さんは執筆当時は大学生。ご自身はADHDとASDの傾向を併せ持ち、得意不得意の差がとても激しく小学生時代はとても苦労されたとのこと。
この話は、中学で工藤勇一校長(最近メディアでも有名ですね)に出会ったことで自己変革ができ、ご自身の特性と向き合いながらどのように成長を遂げたのか、といった内容が主です。

ただ、読んでいて私がまず思ったことは、「普通とはなんだろうか」ということでした。

例えば、西川さんはその特性から、小学生時代に教室を何度も飛び出したことがあるそうです。いわゆる「普通」という概念で考えたら、これは問題だ、となります。しかし、これは、特性上感情の揺れが半端ないために、手っ取り早く不安を取り除くためには教室を飛び出すしかなかった、とのこと。大人はついここで「我慢」という言葉がよぎるかもしれません。しかし、異なる特性を持つ人は、感じ方も見え方も大きく違うのだ、という当たり前のことに、気付かされます。

我が家の兄弟たちも、長男がHSC傾向であったり、次男もおそらく特性の偏りがあるかと思っています。彼らの行動は時として全く理解できないのですが、理解するということはその人のメガネで見ることであり、自分と他人の普通は違う、と改めて思うのでした。

「最上位目標」の大切さ

本題です。
西川さんが出会った工藤先生の教えの話で、印象に残り共感したのが「最上位目標」についてです。(ビジネスの世界でもパーパスの大事さはうたわれていますね。)

例えば、工藤先生においては「自立した生徒を育てる」というブレない目標があったそう。この「自立」については、さまざまな問いが生まれます。例えば、自立とはどういった状態になることをいうのか、どのように自立を促すのか、など。ちょっとやそっとでは目標に辿り着きそうにありません。だからこそ、最上位であり、この問いこそ価値と探求しがいのあることなのだなあと思います。

西川さんのような発達障がいを持つ方に限らず、最上位目標を見つけられることが、なんだかうまくいかないと思える毎日から充実した毎日へ変革できるヒントなのではと思います。

ちなみに、私の最上位目標は記事を書き始めた頃に書いていた以下だと思っています。

こどももおとなも、全員が、自分らしい在り方で日々を生きていけること

こどもたちにも、自分らしい最上位目標を見つけてほしいなあと思います。

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