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「手放したら入ってくる」とよく聞くのですが、頭ではわかっていても怖くてできない時は、まだ「しなくていい時」なのだと感じます。


|根拠のない確信が湧き上がる

わたしの本を読んでくれた方からよく「2015年にOLを辞めて、埼玉から香川へ移住して、料理で起業することをよく決断できましたね」と言われるのですが、決して怖くてたまらない中で決断したわけではありません。

「あ、今だ」というハッキリ分かるタイミングがあったんです。色々なパズルのピースが揃った、今ならそんなに怖くない、きっと大丈夫!となぜか根拠のない確信が湧き上がってきました。

そのタイミングを迎えるまではどう思考してもあがいても、怖さで動けなかったんです。ただ、もう少し待てば時が満ちる予感だけはありました。

|心とからだで感じる「あ、今だ」

それから約9年が経ち、これまでの経験と複数の友人たちの体験談から、わたしだけじゃなく多くの人が「あ、今だ」とハッキリ分かるタイミングを経て人生の転機を迎えるのだと感じています。

ずいぶん長い間モヤモヤが晴れなかったり、行動したり可能性を探っているのにちっとも進展しない状況に悩んでいる方もきっと多いんじゃないかと思うんです。

でも、それはまさに時が満ちるのをもう少し待つだけのところまで来ているのかもしれません。

必死になって焦って、ジタバタしなくても、手放したいことをスーッと受け入れられたり、抵抗なく決断できる時は必ず来ます。


そして、それは頭で考えて出した結果というより、理由のない直感です。心とからだで感じて「あ、今だ」と分かるんです。

|転機を自ら掴みにいかない

転機を迎えるまでの間、どうしても「まだかな?まだかな?」と気になってしまうものですが、好きなことや叶えたい方向性に向けてできることをして、あまりがんばりすぎず流れに身を任せるつもりでごきげんでいるようにします。

自ら掴みにいかない。向こうから「あ、今だ」のタイミングが来るのを楽しみにしながら待つんです。これがなかなかに難しいのですが…(笑)

人生には何度も転機があります。
一度それを経験すると、無理矢理掴みに行こうとか、早く実現しようという力みが取れてきます。

これを「達観」というのか、「大人になった」というのか、「諦め」と言うのかは人それぞれですが…何しろ昔よりも経験値が上がったということ。

大人になってからの成長は、物理的なものやお金や評価のような相対的なものより、自らの精神性が高まったことに対する絶対的喜びの方が大きいと感じるこの頃です。

9年前のように、今再び、わたしは人生の転機を迎える予感がしています。


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