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人の話に耳を傾けられないとき


誰にでも、人の話に耳を傾けられないときというのが、あります。

そんなこと言われなくてもわかってるよ!と思ってしまうとき。
他人の言葉が突き刺さってくる感じがするとき。
あの人の話は聞きたくない、というとき。
バカらしくて聞く気が起きないとき。
聞かないつもりはないのに、全然耳に入ってこないとき。

理由はいろいろあると思いますが、人の話に耳を傾けられないときは、だいたいが何らかの理由で自分の中に余裕がなくなっているとき。

そういうときは誰にでもあるから、自分を小さい人間だとか、性格の悪い人間だとか思う必要はないと思います。

だって性格でも人柄でもなく、「ただ余裕がないだけ」だから。
今はそういう状態におちいっているだけで、一時のもの。

だから大丈夫。


だけど、自分を責める必要はないけれど、自分がそういう状態であることには早いうちに気づいてほしいのです。

「あれ、人の話が入ってこないぞ」
「わたしもしかして余裕ない?」
「何で余裕ないのかな?」

気づくことで、余裕がなくなってる自分を客観的に見られるようになる。
気づかないと、余裕ない自分がそのまま突っ走ってしまう。

「あぁ、仕事がいっぱいいっぱいだからだ」
「やること多すぎて見えなくなってるな」
「あの人に嫉妬してたんだな」
「あのことで思ったより傷ついてるんだな」

そんなふうに原因がわかってくる頃には、少し冷静になれているはず。


冷静になれると、人の話を聞かない自分が、周りにどんな思いをさせているかを考えられるようになってくる。

冷静になる前は、自分のことしか考えられない。余裕がなくて必死だから。

その分岐点は、「気づく」こと。


人の話が耳に入らないときは、自分の殻にこもろうとしているとき。
ひどくなると、誰もしてないのに何故だか攻撃されている気分になったり、世界が極端に狭くなって自分ひとりみたいな気分になったりする。

そして放っておくと、一時のものじゃなくて、本当の性格になってしまう。
そうすると、だんだん、どんどんあとに引けなくなる。

耳をふさぐより、感情に任せて発散するほうがまだいいように思える。
そういう人には、こちらも感情で話ができる。

耳を塞いでる人のことって、周りはなかなか助けてあげられない。
手を差し伸べても、振り払われてしまうから。


大事なのは「耳に入ってきてないぞ」と自分で気づくこと。
気づく時間が遅ければ、苦しい時間が長くなる。
気づく時間が早ければ、人を思いやる時間が増える。

だから「気づく」ことが、とっても、とっても大事。


気づくためには、いつも自分の声に耳を傾けること。

毎日ちゃんと聞いて、「あれ?なんか変?」と思ったら、「何で?」「どうしたの?」と深掘りしてあげること。

それを習慣にできれば、だんだんと自分の感情アンテナの感度が高まってくるはず。

自分へのアンテナを、高く立てよう。それが自分を大切にすること。


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