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わたしから人生を奪うもの


海外ドラマが好きだ。特にアメリカの。

一番最初に見たのは小学生のとき「Xファイル」。
とても衝撃的だったのを覚えている。

どうして好きかとか、どの作品が好きかとか話し始めるとキリがないし、海外ドラマが今回のテーマなわけではないので、割愛する。

現在、海外ドラマは、NetflixやAmazonプライムなどのサブスクリプションのおかげで、ほとんど見放題の状況だ。

家に帰ると、何となく地上波のテレビをつけるのと同じ感覚で、海外ドラマを見てしまう。

家事の合間に、と思って流しているのだけれど、結局そちらに意識がいくので家事に集中はできていなかったと思う。
そして、一通り家事が終わった後も、休憩と称してそのまま見てしまうことがあった。

「あった」と過去形にしているのは、今は以前よりも”ほどほど”にしようと努めているから。


一度、計算をしてみた。

たとえば、スキマ時間や他のこととの並行時間も含めて1日2時間くらい海外ドラマに費やしているとしよう。

10年間に換算すると、7300時間にもなる。
(2時間 × 365日=730時間、730時間 × 10年=7300時間)

公認会計士の必要勉強時間の目安は3000時間と言われている。社労士や中小企業診断士で1000時間。

10年間で、公認会計士にも社労士にも中小企業診断士にもなれたかもしれない。(もちろん勉強時間=合格ではないけれど)

わかりやすく難しいと有名な士業を例にあげたけれど、他のことだって同じ。英語の勉強や、仕事のスキルアップの勉強をして、収入アップや転職につなげられたかもしれない。料理の腕をあげたり、ヨガの達人になれていたかもしれないのだ。


そのことを考えたときに、海外ドラマはわたしから時間を奪うだけじゃなく、人生を奪っているのかもしれないと思うようになった。

その時間すべてと言わなくても、たとえばその半分の時間を学びや成長につながる何かに使っていたら、もしかしたら少し違った人生を歩いていたかも。

もしかしたら、そっちの方が自分のお気に入りだったかもしれない。


「たられば」を言っても仕方ない。
過去は変えられないし、変えたいとも思わない。

海外ドラマからも学ぶものがあるし、癒しもあるし、ストレス発散もできる。海外ドラマを見続けてきたから、今のわたしがあるのだ。

けれど、今ここからは、もう少し時間を有効利用してみよう。

全く断つわけじゃないけれど、ほどほどに。
もしまたハマりそうになったら、これはわたしから人生を奪うものだと思い出すことにしよう。


わたしは、人生は特別なものじゃないと思う。

平凡な1日1日の積み重ねが、わたしの人生だ。

忙しい毎日に埋もれると、時折それを忘れてしまう。


毎晩眠る前に、今日1日を無事に過ごせたことに安堵する。

そのときに、この1日が自分の人生だと確認しよう。

それで自分は満足か? よく生きたと言えるか?

たまにそんなことを考えてみるのもいいかもしれない。







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ナツミ / Natsumi
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