自分の気持ちを見つめる、かんたん2ステップ
【不安に負けないシリーズ】#2です。
昨日は『不安を感じるのは当たり前だけど、飲み込まれないようにしよう』ということを書きました。
文末で、「自分の気持ちを、しっかり見つめてみてください」と書きました。
今日は、私なりの「自分の気持ちの見つめかた」についてです。
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普段から自分の気持ちを敏感にキャッチできている人にとっては、自分が今どんな気持ちになっているかなんて考えなくてもわかることだと思います。
けれど、普段から我慢を続けている人にとっては、自分の感情を言葉にすることは実はちょっと難しいことでもあります。
私も昔は自分の感情がよくわかりませんでした。自分がよくわかっていないことすら自覚がないほどでした。
どうしてわからなくなっていたかというと、
(1)感情に波があること(つまり喜怒哀楽があること)が良くないこと
だと思い込み、感情を抑え込んでいた
(2)感情を抑えて無視しているうちに、わからなくなった
という感じです。
自分が感情に鈍くなっているなあと思う場合は、少しずつ「感じる練習」をする必要があるかもしれません。
「感じる練習」のステップはとても単純です。
(1)嬉しかったり、怒ったり、悲しかったり、楽しかったりしたら、
良い悪いの判断をせず、ちゃんと認めること。
(2)どうしてそう感じたのか理由を考えること。(←とっても大事!)
その気になると、自分の感情を感じ取ることが苦手な人も、割とすぐに(1)はできるようになると思います。
でも(1)だけで終わらせてしまうと、自分がどうしてそう思うのかがわからないままになってしまいます。
自分がどんなときにどんな感情が「どうして」芽生えるかを知ることは、自分を知る上でとても役に立ちます。
たとえば、自分がやりたいことが何なのか考えるときには、自分がどんなときにどうして楽しい気持ちを感じるのかがわかっていると役に立ちます。
「どうして」がわかると、「そもそも何で」がわかるので、ひとつの選択肢に縛られることなく、いろんな選択肢を考えることができます。
逆に怒りや悲しみを感じることの「どうして」を考えると、自分が嫌なものの根本原因がわかり、人生が楽なものになったりします。
だから「どうして」自分がそう感じたのかを考えることは、とても大切です。
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「自分の気持ちを、しっかり見つめる」という、とても簡単で当たり前のように思えることも、今のような状況で情報過多になったり、不安や心配が大きくなってしまうと、気持ちがそちらに飲まれてしまい、ついつい後回しになったり忘れてしまいがちです。
不安や心配になっている自分に気づいたら、いったん情報をシャットダウンして、自分の気持ちを見つめてみましょう。
不安や心配になっている自分を否定したりせず、それでいいと認めてあげて、どうして不安なのか、その原因は何かを見つめてみましょう。
たとえば、自分が病気になることが不安なのか、病気になって人にうつしてしまうのが不安なのか、家族が病気になることが不安なのか、病気は怖くないけれど不況になって仕事がなくなりそうなことが不安なのか、物資がなくなることが不安なのか・・・。
不安の正体によって、できる限りの対策を打てば、その不安には決着がつけられます。
また違う不安が出てきたら、また同じことをして決着をつける・・・。
不安の原因を深掘りしてみたら、そんなに不安を感じるほどでもなかったとわかることもあります。
そんなことを何度も何度もやっていくうちに、自分がどんなことに不安を感じやすいのかわかってくるのです。
自分の気持ちをしっかり見つめることは、いつでもどこでも、お金も道具も不要でできます。
気持ちが揺らいでいると感じたときの習慣にしてみてはいかがでしょうか。