「元気になる」とは

「しばらくお弁当作り休もうか」と夫が言ってくれたのは火曜日のこと。
その日から薬を増やしたおかげか、ちょっとよくなってきた気がする。
だけどまた明日からお弁当作る!とキッパリ言い切れないのは今日具合悪くなっているから。寝込んでいたら晩ごはんを夫が作っていた。
お弁当作りはもうちょっと様子見したほうがいいんじゃないか、という自分と、専業主婦なんだからそれくらいしなさいよ、と自分自身に語りかける自分がいる。
正社員だった頃の休職期間と同じ気分だ。
まだ休んだほうがいい、という自分と、もう復帰するか退職するか決めるべき、という自分がいたあの頃。焦燥感に駆られていた。
今も自分では判断することができない。ということはまだってことなんだろうな。
もう少し元気になったらお弁当再開しよう。
とか言って、元気になったら、ってどれくらい?いつになるの?と焦燥感で自問自答してしまう。同じところで堂々巡りしている。

いろいろなことを「元気になったらね」と約束をしているけど、果たしてそれはいつになるのだろう。
お出かけしたいのも、友達に会いたいのも本当の気持ち。
でもそれに耐えうる体力気力があるのかというとまだわからない。
よくなりつつある、という状況で、物事を判断することがとても難しい。

元気になったら行こう、と思っていたら東京国立博物館のはにわ展が行けないまま終わってしまった。
去年鬱転する前に行った大好きなメイドさんのいるカフェは閉店してしまった。
私が元気になるのを待っていたらいろんなことが変わっていく。歯痒い。
主治医の「病気と根比べの勝負ですからね、負けないようにね」という言葉が沁みる。

近いうちに「元気になった!」と堂々と言える日が来ますように。

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