【CTO of the Year記念リレー】ChatOpsへの初期投資
こんにちは。アセンドのプロダクトエンジニア、前原夏樹(@kanihara_west)です。
10月に入社してから早くも2カ月が経とうとしています。このフェーズのスタートアップでは時間の流れが非常に早くかつ、濃密な時間を過ごしており、忙しくも充実した日々を送っています。
先日行われた「Startup CTO of the year 2024」にて当社の丹羽(@niwa_takeru)がオーディエンス賞を受賞しました。
応援してくださった皆様ありがとうございました。
それを受けて、このnoteでは実際のピッチでは時間の都合上深掘りできなかった箇所についてリレー形式のブログでお伝えしてゆきたいと思います。
第一弾として今日はChatOpsの取り組みについてご紹介したいと思います。
アセンドとチャット文化
アセンドのコミュニケーションはSlackに集約されておりリリース情報から仕様、ニーズの深掘り、などの情報もSlackを中心にで管理されています。
オープンなチャットをフルに活用する文化が全社で育まれていてこれもアセンドでうまくChatOpsが活用されるための素地になっています。
アセンドのChatOps
アセンドでは、デプロイ・リリースのほとんど全ての工程を、ChatOpsでシンプルにしています。
デプロイをする時は、developブランチへマージしてから2、3つのコマンドをSlack上で実行するだけでリリースが完了します。
この仕組みとチャット文化が相乗的にうまく働いて、リリースのコストが低くなっており、誰もが気軽にリリースすることで毎日複数回のデプロイを当たり前のものにしています。
また、新たに入社した目線で話すと簡潔な手順になっていることで理解度の浅いプロダクトをリリースすることへの恐怖感も払拭できており、オンボーディング者がワークし始めるまでのコストも下がっていると感じます。
ChatOpsが充実していた理由
アセンドのChatOpsやCI/CDは私が入社した時にはすでに整っていて、当たり前のようにその恩恵を享受していたのですが、この状況に対して少し不思議な感覚もありました。それは違和感とでもいうべきものかもしれません。
シリーズAのスタートアップで、自動化が後手になってしまうことなんてよく聞く話だと思うんですが、アセンドは完璧とまではいかないまでもこのフェーズにしてはしっかりとOpsの自動化がされていました。
なぜこれだけ整えられていたのか、その理由は今回のピッチの中にありました。
CTOの丹羽は、当初「オールインワンSaaSをスタートアップが作ることは無理だ」と考え、アセンド入社のオファーを断ったことがあるとこの記事の中で語っていました。
この一見すると無理難題に見えるプロダクトづくり、これを実現するためのHowとして高い生産性が必要と丹羽は考え、ChatOpsを選択し重点的に投資を行ってきたということらしいです。
結びに
今回まとめたアセンドのChatOps深掘り記事、その中で知ることになったCTOの丹羽の考え方にすごく賛同しています。そして常に僕自身も意識し続けなければならないなと思わされる部分がありました。
それは当たり前ではありますが、事業に向き合い、そのミッションを実現する手段として技術を選び、活用するということの大事さです。
ともすればエンジニアとして働いていると、上っ面の快適性や開発者体験を追求してしまうことがあると思います。実際に僕自身もそういう経験があります。
しかし、そうではなく、本質的には技術選定や業務プロセス設計は事業のコンテクストで語られるべきであるということを改めて自分に念じるいい機会になりました。
次回はアセンドのfour keys(DORAメトリクス)について紹介する記事をお届けしたいと思います。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
アセンド 前原
2024/11/21更新!次の記事はこちら!