育児で鍛えられるビジネススキル① 業務の細分化
育休を近く明ける予定でドキドキしている人、
将来何か仕事に就きたいと思っているけれど不安がある専業主婦の人、
そして何よりも自分へのエールとして綴る企画。
「育児で鍛えられるビジネススキル」です。
仕事をしていていない時間が長いからって、仕事ができないわけじゃない。
家事や育児を通してできる様になったこと、工夫したこと。
それは必ず仕事の場面に活きる。
必要なのは、仕事に活かせる「家事や育児で発揮するスキルや能力」を、意識的に使い、磨いていくこと。
そうすれば必ずビジネスシーンで輝けると信じてー。
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私が考える、育児で鍛えらえれるビジネススキル。その一つ目は、『業務の細分化スキル』。
業務を細分化するスキルが仕事においてなぜ必要なのか。
1つ目の理由は、業務を細分化することができれば、業務を効率的に行うことができるからだ。
例えば、「企画書を書く」という業務がある。それを細分化しないと、一つの大きな塊として捉えることになり、今行っている他のヒトカタマリの仕事が終わらないかぎり、企画書を書けないことになる。
それに対し、「企画書を書く」という仕事を「先方の意見をまとめる」→「アイディア出しをする」→「ラフに案を形にする」→「上司に相談する」→「企画案を確定する」→「企画書の形にまとめる」のように、業務を細分化するとどうだろう。
「会議が10分早く終わったから先方の意見をまとめるだけでも先にやろう」とか、「上司と話せるのが一番近くてこのタイミングだから、それまでに前段階を終わらせておこう」などと自分の業務を設計し、効率的に行うことができる。
2つ目の理由は、業務を細分化できると、業務の見通しも立てられる様になるからだ。
所要時間の見通しが立てられるから、今日は仕事が何時ごろに終わりそうか予測が立てられるし、自分が今どの程度業務を抱えているかも理解することができる。
キャパオーバーになってステークホルダーに迷惑をかける可能性も低くなるし、何より自分の自分の精神衛生に良い仕事の進め方ができる。
家事・育児を並行で行っていると、この「業務を細分化するスキル」は自然に身についていく。
なぜなら、このスキルがないと育児以外のことは何一つ進まないからだ。
例えば料理。独身の時には、30分とか1時間とか、まとまった時間を取れるのが当たり前だった。
ただ、子どもがいるとそうはいかない。
ママ見て!ママ来て!攻撃を常に受けるし、兄弟がいればしょっちゅう喧嘩をするから仲裁に行かなければいけない。
いつだって集中して作業できる時間はかなり短い。
だからこそ、料理は、その行為を「料理」というヒトカタマリで捉えるのではなく、「材料を切る」「火にかける」「味付けをする」と細分化し、やれる時にやれることを行う必要がある。
他にも、意思決定をするとき、例えば何か高額な新しい家電を買うとしよう。
子どもと接していると漠然と調べる時間があるわけではないし、子どもの寝かしつけで一緒に寝落ちしてしまって夫と話す時間が取れなかったり。
事を先に進めるには悪条件ばっかりだ。
それを、「意思決定」というヒトカタマリで捉えるのではなく、「情報収集」→「我が家に必要な条件を確定」→「条件に照らして評価・決定」→「購入」と細分化できれば、夫と一緒に行うのは「条件の確定」と「評価・決定」だけで、それ以外は1人の細切れ時間でできる様になる。
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このように、自分と家族の生活を前に進めていくための小さな工夫が、ビジネスシーンでも活きると信じて、日々意識的に思い出し、使っていく様にしています。
親になって身についたスキルの1つ目は「業務の細分化スキル」。
2つ目、3つ目も今後書いていきますので、ご覧いただければ嬉しいです。