自分の不機嫌を抜け出す術を持っているか?
いつもニコニコ笑って上機嫌な人でいたい。そう思っている。
私が明るい気持ちでいると、子どもたちの様子も決まって上機嫌だし、
夫に限っては「自分が楽しいよりも、妻(私)の機嫌が良いことの方が重要」と常日頃から思っているらしいのだ。
(数ある選択肢から何かを決める時、絶対に譲れないもの以外は「私がご機嫌になるかどうか」の優先度が高いらしい。確かにいろんなところで譲ってくれる夫。なんかごめん)
私がご機嫌でいるだけで、少なくとも私の周りにいる3人の人間をハッピーにできるのである。
だからこそ、いつもニコニコ上機嫌なワタシでいたい。
頭ではそう思っているけれど、どうしても負の感情に振り回されてしまうことがある。
昔は、負の感情に飲み込まれた時には、自分に対してひどい罪悪感や嫌悪感を抱いていた。
目指している自分の姿とはあまりにも遠く、惨めで未熟で情けない自分。
そんな姿を見つめていると、更なる負の感情の沼に落ちていく。
不機嫌からなかなか抜け出せず、暗い気持ちを何時間も引きずっていた。
最近、歳を重ねたからか、不機嫌になるのは“しょうがない“と思うようになった。
自分に過度な期待をしなくなったというか、いい意味で諦められる様になったというか。
少なくない頻度で不機嫌になる自分と30数年付き合ってきて、「どれだけ努力したってイライラしてしまうことがある」という当たり前の事実に気がつけたのだ。
だからこそ気をつけているのが、「不機嫌の沼から早めに抜け出す」ということだ。
不機嫌にならないという長年の努力は実を結ばなかったが、不機嫌になった時に自分の気落ちをニュートラルに戻すことは、努力で如何様にもなったのだ!
私の場合は、不機嫌が長引く=頭のなかだけで自分の思考や感情が暴走するという構図だった。
だから、不機嫌から抜け出すためには、頭のなかだけで思考が簡潔しないように、「口から声を発する」ことが解決策だった。
これが不思議なことに、私にとっては口から声を出すことが重要で、不機嫌になった原因を解消する直接的な発言ではなくても、独り言的に目に映るものをひとつづつ口にしていったり、歌を歌うことでもよかった。
まるでパンパンに膨れ上がり、今にも割れそうな風船から少しづつ空気を抜いていく様に、何か言葉を口にすると、溜まった怒りの感情が少しづつおさまっていくのだ。
もちろん、単純に言葉を口にするだけでは何も解決しない。
私を不機嫌にした原因が相手との関係性にあるのであれば、意見の相違を確認したり、価値観のすり合わせをしたりといった、不機嫌をつく出した原因を取り除く努力をする必要がある。
ただ、その改善のコミュニケーションをとろうとも、不機嫌で冷静さを失っている状況では確実にうまくいかない。
だからこそ、いかに早く不機嫌を脱する事ができるかが重要だ。
努力してもどうしようもないこと(不機嫌にならない)を手放して、
努力で解決すること(不機嫌になった時に早く抜け出す)にフォーカスするようになって、
自分を少し許せる様になったし、周りにいる大切な人に嫌な思いをさせる機会も少なくなった気がする。