育児で鍛えられるビジネススキル② マルチタスク遂行能力
育休を近く明ける予定でドキドキしている人、
将来何か仕事に就きたいと思っているけれど不安がある専業主婦の人、
そして何よりも自分へのエールとして綴る企画。
「育児で鍛えられるビジネススキル」です。
仕事をしていていない時間が長いからって、仕事ができないわけじゃない。
家事や育児を通してできる様になったこと、工夫したこと。
それは必ず仕事の場面に活きる。
必要なのは、仕事に活かせる「家事や育児で発揮するスキルや能力」を、意識的に使い、磨いていくこと。
そうすれば必ずビジネスシーンで輝けると信じてー。
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(以前書いた、育児で鍛えられるビジネススキル一つ目はこちらです。)
私が考える、育児で鍛えらえれるビジネススキル。その二つ目は、『マルチタスク遂行能力』。
マルチタスク遂行能力が仕事においてなぜ必要なのか。
マルチタスクを遂行できれば、効率的に業務を行うことができる。
その理由は、「仕事」は、自分1人だけで完結できる業務がほとんどないことに起因する。
例えば、仕事上ではほとんどの場合上司に確認・報告したり、他部署から承認を取ったりしなければならないし、必要ならば先輩に相談することもある。
協働する人が多い業務ならば、自分がおこなったタスクを他の人にパスして、戻ってきたものを自分が行って完成、というリレーも行うだろう。
仕事には、どこかで必ず「誰かの手を借りる」タスクが存在するのだ。
重要なのは、その「誰かの手を借りる」ためのタイミングや所要時間は自分ではコントロールできない(=相手がコントロールする)ということ。
だからこそ、効率的に業務を行おうとするならば、相手の行いやすいタイミングを見計らい、そのタイミングを起点として、自分の抱える全ての業務を設計する必要がある。
そのような業務の進め方をすると、必然的にマルチタスクになる。
誰かの手を借りている「待ち」の時間に、ただ待っているだけでは効率的な仕事の進め方とはいえない。
待ちの時間にほかの業務を進める。そして、その待ちが1つだけではなく、いくつも待ちを平行させながら進めていく…。
仕事を効率的に行おうとすれば、このように、ジグゾーパズルのピースをはめるように仕事を組み立てていくことになる。
自分でコントロールできない(=相手がコントロールする)業務をいくつも抱えながら、自分の計画通りに進めるためには、このマルチタスク遂行能力がないと太刀打ちできないのだ。
育児は、必然的にマルチタスクになる。
なぜなら、子どもと接すると、緊急度も重要度も高い混沌としたタスクだらけになるからだ。
鍋を火にかけたことを頭の片隅に置きながら、子どもがこぼした牛乳を拭き、これから行く買い出しのリストに抜け漏れがないか確認しながら、子どもたちにどう声かけしたら気持ちよく動いてもらえるかを考える。
一度にやるべきことが多すぎる!!!(心の叫び)
さらに、育児では短期的なタスクと長期的なタスクが混在するのもマルチタスク筋を鍛えられる1つの理由だと思う。
前途のような短期的な混沌タスクに加えて、長期的な目線では、おもちゃが増えて収納の仕組みが破綻しているからどうにかしないといけないし、次のholidayの旅行先だって検討したいと思いながら生活している。
長期的なタスクに取り掛からないと、生活がより良くなることはない。
かといって長期的なタスクを片付けるために、こぼした牛乳を放置したり、兄弟喧嘩を見過ごすことはできない。
短期的・長期的なタスク両方を推し進めようとすれば、必然的にマルチタスクになるのだ。
最初は混乱するマルチタスク遂行だが、慣れてくると脳みそが、今「どんなタスクたちの顔ぶれがあって」「どこまで完了しているか」をきちんとホールドしてくれるようになる。
まるで筋肉みたいだなぁ、と思う。
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このように、自分と家族の生活を前に進めていくための小さな工夫が、ビジネスシーンでも活きると信じて、日々意識的に思い出し、使っていく様にしています。
親になって身についたスキルの二つ目は「マルチタスク遂行能力」。
ビジネスシーンでも必ずや活きてくると信じています。
これからもこのシリーズは継続的に書いていきますので、ご覧いただければ嬉しいです。
(育児で鍛えられるビジネススキル一つ目はこちらです。)