【海外子育て】オーストラリア駐在、9歳6歳の学校選びをやってみて②
小学生づれパース駐在の小学校選び、続編です。
前編はこちら
我が家の場合
我が家は、男子2人兄弟、渡航当時9歳(Year3)男子と6歳(Pre-Primary)でした。
男子2人なので、男子校でもOK。多くの学校は、Pre-Primary(学校によってはKindergartenからあるところも)〜Y6まで同じ学校内にあります。
兄弟構成的には、学校選択の自由度は高いほうでした。
現時点での結論
現時点では、2人とも公立小学校のIntensive English Centre(IEC)という非英語話者のための英語特別コースに通っています。
IECを終了したら、公立か私立の学校を選んで入学することになります。我が家は、ISWAというインターナショナルスクールに入れる予定です。
IECは通常1年間通うことができ、我が子たちは来年12月(オーストラリアの学年度末)まで行けるのですが、ISWAの学年始まりが7月からなので、IECを半年で辞めて、ISWAに移る予定です。
本当は、IECで年度末まで学んでからISWAに移りたいのですが、学年始まりを逃すと、空きがなくなってしまうのが心配でキリのいいタイミングで転校させようと思っています。
他の家族がどのように学校選びをしたか、という話は、学校選びを考える方の参考になるかな?と思うので、そもそもなぜ、IEC+ISWAに決めたのか?について書いていきます。
1. 共学に入れたい
そこまで強いこだわりというわけではないのですが、なんとなく男子校じゃなくて共学がいいな、という思いが夫婦ともにありました。自分たちもずっと共学で育ってきたし、我が子たちは男兄弟だし、女子の全くいない環境でずっと育つのは、ちょっとアレでは?という程度の理由です。
共学となると、私立学校では突然選択肢が少なくなります。夫の勤務先に通いやすいエリアで言うと、Wesley、ISWA(インター)あたりしか見つけられませんでした。あとから知ったけど、John XXIIIも共学のようです。
Wesleyが共学なのはYear6まで。夫の任期的に、長男はYear7以降も通う可能性がありそうなので、完全共学のISWAにしました。
2. 国際バカロレア、いいな
国際バカロレア方式を採用していることも、ISWAのいい点だなと思いました。
私は、野本響子さんのVoicyを愛聴していて、詰め込みよりも自分で考える力を育む国際バカロレアにいい印象を持っています。
また、東京では国際バカロレア方式(IB)を導入する学校が増えつつあり、帰国時の転入もスムーズなのでは?という期待もあります。
とはいえ、一口にIBと言っても学校によってすごく違うらしいし、日本は日本語IBが多いようなので、そんなに簡単ではないのかも。日本ではIBの歴史が浅いので、まだまだ未知数です。
ちなみに、パースで国際バカロレア方式を取っている私立学校だと、もう1校、Scotch Collegeがありますが、こちらは男子校です。
ISWAの近くで家を決めた
日本から調べてわかることにも限りがあるし、共学+国際バカロレアの2点で、もう一旦ISWA狙いに決めちゃって、先にパースに行っていた夫にISWA近くのエリアで家探しをして、決めてもらいました。
住宅不足で、いいな物件はすぐ本申込をしないと他の人で決まってしまうので、ゆっくり悩む時間がありませんでした。
ところが、ISWAには空きがないことがわかります。
学校が決まるまで、ひとまず英語学校に入れようと思っても、当時は11歳以上向けのコースしかなく、本当に困りました。
ひとまず公立学校に申込みだけして、パースに向かう
とりあえず、ISWAに空きが出るまで公立でつなごうということで、公立IECに申込み。ところがIECは、私たちの学区ではYear1からしか受入がなく次男は対象外(Pre-Primaryから受入ある学区もある)。しかも、長男Year3は年齢的にはIEC受入可能なんですが、空きがなし。
長男はダメ元でIECに申込書類を提出、次男はやむなく、家の近所の通常の公立学校に申込みをして、あとはパースに着いてから考えよう、ということにしました。
IECに空きが出た!
私と子どもがパースに行く直前(だったと思う)に、IECから1人空きが出たという連絡があり、到着数日後に学校に面接へ行き、長男はその翌日から通学が始まりました。
いろんな事情でいつ空きがでるかわからないので、満員と言われてもダメ元で申し込んでおくのは大事です!
公立現地校に、英語力ゼロで6歳次男を放つ
次男は、年齢的にIECにまだ入れません。公立通常学級なら、英語力チェックならそのまま入れる、ということで、近所の公立学校に申込みをして入学OKはもらいました。
ただ、その学校は非英語話者の受入ノウハウゼロ、特別なサポートは何もできないよ、と事前に念押しされました。
とはいえ、「小さい子は、英語できなくてもそれなりに楽しそうにしているよー」という先輩駐在員ママの言葉を聞いて、何とかなるだろうと気楽に構えていたんですが、我が子の場合は、残念ながら違いました。
我が子が転入した10月は、Pre-PrimaryのTerm4で最終学期。2月からはYear1に上がるため、その準備としてフォニックスやスペリングの仕上げという感じで、かなりしっかりお勉強モードでした。
かたや、アルファベットすらほとんどわからない次男はみんながお勉強している間、完全放置です。しかも、集中しやすい朝の時間は特にお勉強タイムで、行くといきなり放置されてつまらない、という状態。
さらに、次男は、性格的にお友達と交流しながら遊びたい派だからか、自由時間も言葉の通じないお友達とでは、あんまり遊ぶ気にならなかったようです。
もし仮に、Pre-Primaryの1学期から入学できていたら、お勉強も友達関係も、もうちょっと馴染みやすくて違ったのかもしれないな…という気もしています。
結局、次男のはげしい登校しぶりに負けて、2月にYear1としてIECに入れるまで、自宅保育をすることになりました(涙)。
もしも2月にIECに移る予定がなく、ずっと近所の公立校に通うんだったら、多少泣いてもわめいても、慣れるまでもうちょっと根気強くがんばったと思います。でも我が家の場合、1.5ヶ月後には長い夏休みに入り、夏休み明けには別の学校に行くことが決まっていたので、ここで無理してねばっても親子共々がんばり損だなー、と思ったのです。
自宅保育中のこと
とはいえ、6歳児家庭保育はかなり大変でした。
引っ越ししてきたばかりで、家の片付けや足りない日用品の買い出しなど、やるべきことは山ほどあるし、私はフリーランスとして小さいながらも事業をやっていて、本当は仕事にも時間を割きたい。だけど、家はぐちゃぐちゃ、仕事も本当に最低限だけに抑えて、我が子と日々を過ごしました。
基本的にはビーチ、博物館、公園などに行ったりして過ごしていたのですが、2月のIEC入学に備えてせめても、ということで、友人に教えてもらったNative Campで毎日10分、オンライン英会話をさせました。
はじめは、隣につきっきりでも5分も持たず、私の心が折れそうでしたが、なんとかこれだけはと思い、10分がんばったら1本好きな動画を見ていいよ、ということでなだめすかしながら続けました。
途中からだんだん子どもも慣れてきて、動画見たさに自分でパソコンを開いて、ログインして先生を探して、10分授業を受けられるようになり、親バカだけど我が子の成長に感動しました。
ちなみに、ネイティブキャンプの通常授業は25分なのですが、我が子の場合は25分も集中力が持たず、毎回10分でやっていました。
たった10分だし、大した役にも立たないかな…?と思っていましたが、約3ヶ月間やったところ、一通りフォニックスを終えて、今では、簡単な単語や文章は一応読めるようになったし、発音やイントネーションもそれなりに英語っぽい感じがしています(親バカかな、笑)。
そして兄弟そろってIECへ
長い夏休みが終わり、新学期の2月から兄弟そろってIECに通い始めました。あんなに学校を嫌がっていた次男も、兄が一緒なことや、クラスメイトに日本人がいるおかげか、2日目から笑顔でいってきます、と通学するようになり、とても感慨深いです。
10月から通っている兄は、少しずつ出される宿題のレベルも上がってきています。宿題いやだー、と文句をいいつつも、お友達と遊べるIECは楽しそうです。
こうしてせっかく馴染んでいるのに、また7月には転校かと思うと、ちょっとかわいそうな気もするけれど、子どもたちはきっと柔軟に変化を乗りこなしていくのでしょう。私も、それをそっと応援したいと思います。
またISWAに転校してみてどうだったかなどについても、書いていきたいと思います。
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ちなみに、私はライフコーチとして人の話を聴く活動をしています。
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(カバー写真:UnsplashのMark Stoopが撮影した写真)