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【海外子育て】オーストラリアのIBインター(PYP)に通ってみて思うこと

ヘッダー写真:UnsplashTim Mossholderが撮影した写真

西オーストラリア州パースで、ライフ/ビジネスコーチをしているなつこです。海外駐在3カ国🇨🇳🇬🇧🇦🇺、通算9年目の経験を活かして、駐在帯同者の方に役立つ情報を発信しています。

2023年7月末から、国際バカロレア方式のインターナショナルスクールに、10歳(Year5)と7歳(Year2)の子どもを通わせています。日本の学校や、今まで通っていたオーストラリア現地校との違いを感じることが多いので、忘れないうちに書き留めておこうと思います。


学校選びのプロセス

ここまでの学校選びのプロセスは、以下の記事にまとめています。

インクルーシブ(授業編)

国際バカロレアの特徴だと思うのですが、インクルーシブであることを大事にしていると感じます。

印象的だったのが、1学期末の保護者面談で、「長男くんが答えをわかっていそうなときは、意図的に彼を当てるようにしているよ。彼が自信を持てるように。」と先生が言ってくれたことでした。

子どもたちは英語力ほぼゼロで来たので授業についていくのは大変だけど、算数は言語の壁が低いので、比較的得意です。

そういう時に先生はよく見ていて、長男を当てて見せ場を作ってくれているようです。

見方によってはえこひいきとも言えるけど、英語力の面でマイノリティである長男にゲタをはかせることで、Equality(平等)ではなくEquity(公平)を大事にしているんだな、と感じました。

そうすることで、クラスメイトにも、話せないからといって何も理解できていないわけではない、彼にも得意なことがあるとわかってもらえるし、とてもありがたいな、と思いました。

インクルーシブ(課外活動編)

オーストラリアでは誕生日パーティが活発で、クラスメイト同士で招待し合います。クラス全員を招待することもあれば、仲のいい子を選んで招待することもあります。7歳次男の学年だと、親子連れで参加するパーティもあります。

我が家も何度か招待してもらいましたが、もう慣れたか?困ったことがあったら気軽に相談してね、と、新しく来た人を受け入れよう、サポートしようというスタンスで、とてもありがたかったです。

元々、国際転勤族が多い学校なので、自分たちもかつては新入りで、新しい環境に慣れるまで苦労した経験があるからかもしれません。

生徒が多国籍、多文化

とにかくクラスメイトが多国籍、多文化です。両親が違う国籍な子どもも、多く感じます。いちいち何人かは名簿に書いていないので、親と話してみないと何人かもよくわかりません。

先日、7歳次男のクラスメイトの誕生日パーティでは、たまたまですが、子どもたちは我が家以外全員ハーフで、親はインドネシア/トルコ/オランダ/フランス/ドイツ/南アフリカ/オーストラリアなど、めちゃくちゃ多様でした。

クラスメイトの両親たちと雑談しているだけでも、いろんな文化や考え方に触れることができて、とても興味深いです。

探究学習

国際バカロレアの特徴のひとつが探究学習に力を入れていることです。

小学生(PYP:Primary Years Program)では、科目は以下の通りです。

  • Unit of Inquiry:探究学習

  • Literacy / Spelling:日本における国語的なもの

  • Mats: 算数

  • Health:保険

  • PE:体育

  • Drama:演劇

  • Music:音楽

  • Art:美術

学校によっても違うかもしれないけれど、我が子の学校では、社会や理科は、科目としては存在しません。

そのかわり、探究学習の大テーマに関連して、社会や理科的な内容もカバーします。1-2ヶ月かけてテーマについて、科目をまたいで学びます。

例えば、7歳次男の今のテーマは「Resources(資源)」です。地球の資源について、私たちの生活が与えるインパクトについて学んでいるようです。テーマに関連する書籍を読んだり、映画を見たり、絵を描いたりします。

決められた内容を消化するというよりは、子どもたちのアイデアも活かしながら、学習を進めていくようです。

10歳長男の学年では、オーストラリアへのヨーロッパ人入植者の歴史について、ドラマ仕立ての動画を作っていました。

オーストラリアにある学校であることも意識して、英語の授業で読解する本がオーストラリアが舞台になっていたり、オーストラリア人の著者だったりします。このあたりも、カリキュラムが決まっていないIBならではだな、と感じます。

宿題がない、勉強ゆるめ?

Primary Years Program(PYP、Year1-6)の間は宿題がほとんどありません。Year2次男は、毎日1冊音読のための薄い本を持って帰ってきます。Year5長男は、学期に1回くらいプレゼンの機会があり、宿題でその準備をするくらいです。

PYPのうちは、放課後いろんな体験をすることの方が重要だから、ということで、学校のポリシーとして宿題を出さないそうです。

中学校に相当するMiddle Years Program(MYP)になると、途端に科目が増えてハードになるらしいけど、我が家には未知の領域です。

思考のフレームワークをたくさん学んでいる

Year5長男の学習内容を見ていると、知識そのものに加えていろんな思考のフレームワークを学んでいるように見えます。

例えば先日は、6 thinking hatsというフレームワークを使って与えられたお代を分析していました。

今のところ、我が子はハッピー

以上、つらつらと思いついたところを書き綴りました。
今のところ、我が子たちはハッピーそうに通っています。

親としては、のんびりし過ぎて大丈夫かな?と心配になる時もあるけれど、まずは学ぶことを楽しめる人になってほしいという私の考えと大枠あっているので、私もハッピーです。

また何か気付いたことや発見があれば、時々書いていきたいと思います。

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私はオーストラリアで子育てしつつ、オンラインでライフ/ビジネスコーチとして、主に以下のような方のご相談にのっています。

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