そして母は心のなかに名刑事を飼う
仕事で気を張る日々が続いていた。そんななかで、保育園から連れ帰ったばかりの2歳の息子にうどんを茹で、具材を加えて味付けをし、夕飯としてそれを与えていた。
順調に食べていたのも束の間、息子は急に手づかみでうどんを揉み始め、盛大に遊びはじめた。それはもう夢中で、目は輝いてさえいた。
短くカットしたうどんは粘着性を保ったまま床の上に散乱し、ジョイントマットの接合部にまで侵食をし始め、思わずカッと顔が熱くなった。おいおいマジかーい!
その後、オモチャ認定したのか、かなり粘っても