新生活、自分らしさに悩む人へ伝えたいこと
明日から4月、新たな年度のスタートです。
入社、入学、転勤など、環境が変わる人
新たな目標を立てて頑張ろうと思っている人
期待や不安を感じながら、それぞれの新生活が始まっていきます。
新しいスタートが始まる中で、性自認や性表現がストレートでない、違和感があるといった性的マイノリティを感じている人は、他の人にはわからない不安を抱えているかもしれません。
性的マイノリティを持つ人たちに、社会はまだまだ寛容でない現実もあります。自分らしくありたいと思っている人に対して、私なりの思いを伝えさせてください。
自分らしさを貫く難しさ
『性別にとらわれず自分のありたい姿でいたい。』そういう思いに対して現実はまだまだ寛容ではないことが多いです。自分だけ周りの同性と違う見た目というのは、どうしても客観的に見て浮いてしまいがちです。
私も女性的な見た目に近づきたい思いがあり、髪を伸ばし、レディースのスーツで、化粧もして働いています。この姿に変化していった当初は否定的な意見を多く受けました。
「髪の毛はどういうつもりで伸ばしてるの?」「なんで化粧なんてしてるの?」「チャラチャラした格好しているな」
こういった意見にダメージを受けながら、少しずつ自分の気持ちを伝え、理解してもらう必要がありました。
また、校則や就業規則によっては、性別による容姿の規制がある場合もあります。以前いた会社では男性は黒髪、短髪、服装にも規定がありました。自分のしたい表現が規則で問題がないか、事前に確認も必要になります。
自分らしい毎日を獲得するために実践すべきこと
周りからの意見に対し、ありたい自分になるためにやるべきことをお伝えします。
まず職場においては結果を出す。やるべきことをしっかりやるなどして、あなたの価値を高めることです。その上で自分のしたい姿を伝えていくようにしましょう。責任を持って仕事に取り組み結果を残す。その上でなりたい姿にこだわっても何も言われる筋合いはないと思います。規定があるならまずは従い、仕事に慣れ、まわりから必要とされる存在になる。そうすればどんな姿であれ、きっと認めて貰えるのではないでしょうか。
私の場合は、仕事で評価を頂けていたタイミングで二重整形をしたことがきっかけになりました。ダウンタイムで腫れた目で出社した私に同僚や上司は驚いた顔で見てきました。「殴られたの?」、「整形!ま、おれはいいと思うけどね」、『いいなー!私もしたい!どこでやったのー!』そういった反応が続く中で、外見にこだわりがあるんだというキャラ付け定着しました。そこから徐々に髪も中性的、メンズメイクもするようになりましたが、そういうキャラ付けあったおかげで、徐々に反応もなくなりました。
環境によって妥協点を見つけることも大事です。前例がないことも多いと思うので、完全に自分の希望が通らなくても、『これは譲れないがこれは我慢できる』という妥協点を探りましょう。大事なことは0、100で考えないことです。
どうしても今いる環境が自分とは合わない!というなら潔く転職しましょう。私もそれが転職理由の一つでした。
やはりなりたい自分に近づくことができていると感じると、毎日がキラキラして楽しくなってきます。
一人でも多くの人が自分らしく、納得して毎日を過ごせますように祈っています。