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【新婚旅行記】イタリア+イギリス ①旅の準備と、出発の時
こんにちは。
記事をご覧いただきありがとうございます。
この記事を始まりに、2023年に新婚旅行として旅したイタリア〜イギリスの旅行記をいくつか投稿いたします。
少し時間が経った後の自分たちの旅を追憶して書くつもりではいますが、これからイタリア・イギリス旅行に行かれる方の参考になる内容にもできればと思っています。
最後まで楽しんでいただけますと幸いです。
旅の概要
長い旅
おおよその旅程は下記の通りです。
9/8 成田発〜イスタンブール乗り継ぎ
9/9~10 ヴェネチア
9/11~12 フィレンツェ
9/13 ソレント
9/14 ナポリ
9/15 カプリ島
9/16 アマルフィ、ポジターノ
9/17 ポンペイ、ソレント
9/18~19 ローマ
9/20 ロンドン
9/21~22 オックスフォード
9/23~24 ロンドン
9/25~26 ロンドン発~タイ乗り継ぎ~羽田到着
まず、新婚旅行としてはかなり長いものだという印象を受けられた方も多いと思いますし、私も書き並べながら随分と色々な場所へ行ったなと自分の旅行ながら少し驚きました。
ただ、今になって振り返ってもこれだけの期間をかけて様々な場所に足を運ぶことができたのは本当に良い思い出です。
もう少し日程を短くしておけばよかったかも、といった後悔は少しもありません。
会社に気を使って旅行を短くすることも考えましたが、平凡なサラリーマンにとってはこんなに時間をかけて海外を回るということは本当に貴重な機会で、1日1日がとても大切な思い出として今でも心に残っています。
もし今、「長く休みたいけどあまり休むと会社への迷惑がかかるかも」と思い悩んでいる方がいるのであれば、1サラリーマンの私としては是非休むことをお勧めしたいです。
もちろんどうにか仕事の都合をつける必要もあるでしょうし、多少なりとも迷惑をかけることもあるとは思いますが、1年も経てば、あなたが迷惑をかけたことはみんな忘れるか気にしなくなっていて、旅行の思い出だけがあなたの心に残ります。
是非、一生に一度の新婚旅行は好きなだけ行ってみてはどうでしょうか。
ジョジョに導かれて
妻と私の二人とも初めてのヨーロッパ旅行という中で、なぜイタリアに行ったのか、なぜイギリス行ったのか、そしてなぜそんな組み合わせなのか、という理由についてお話します。
新婚旅行をどうするかの計画自体は2022年の暮れから考えており、なんとなくヨーロッパを旅してみたいな、という考えは夫婦揃ってあったものの、名所や旅のスポットが無数にあるヨーロッパの中でどこに行くか、という決断をするには、ヨーロッパに縁もゆかりもない私たちにとって決定打に欠けていました。
その、まさに計画を練っている最中で、妻と二人一緒にNetflixでどハマりしたものがありました。
それがあの少年漫画の金字塔、「ジョジョの奇妙な冒険」のアニメでした。
ジョジョをご存知の方ならもうピンときているかと思いますが、ジョジョの第5部である「黄金の風」ではまさに今回メインで旅をしたイタリアが舞台となっています。
※ジョジョを知らない方のために補足をしておくと、ジョジョは1987年に週刊少年ジャンプで連載開始された第1部から現在連載中の第9部まで続く少年漫画で、各部ごとに様々な舞台で物語が繰り広げられています。少し絵にクセはありますが、本当に面白い漫画でアニメのクオリティも素晴らしいです。
ジョジョを見終えた私たちにとって、自然と行く場所は決まっていました。イタリアを旅し、新婚旅行を、そして聖地巡礼を行う。それが私たちにとっての決定打となりました。
こうなっては、イタリア国内でどこに行くか決めるのにも時間はかかりません。実際に私たちが新婚旅行の旅先として訪れたイタリアの地はほとんど全てがジョジョの舞台となった地です。
幸いにも舞台の大部分が定番の観光地ということもあり、イタリアの行き先はジョジョの舞台から少し足し引きするだけで決めることができました。
さて、イタリアについての話が長くなりましたが、ようやくイギリスをもう一つの行き先として選んだ理由についてのお話です。
そもそもの方向性として、色々な国を訪れるよりも一つの国を長く楽しみたいと思っていたため、イタリアに行くと決めた頃はイタリアだけを目的地としていました。
しかし、一方でせっかく長期休みをとってヨーロッパに行くのに、1カ国しか行かないのはなんだかもったい無い、という「もったいない精神」がフツフツと湧き出てきた結果、イタリアをメインの旅行先とし、少し足を伸ばしてもう1カ国短期で訪れ、計2カ国旅行にしようという話で夫婦間で合意に至りました。
定番好きの私たちとしては、いわゆる「定番」はどこか、という中でイギリスのロンドンや、フランスのパリ、スペインのバルセロナなどを挙げていましたが、ここでもジョジョが決め手となります。
始まりの物語である第1部はイギリスが舞台であり、ここからジョースター家の物語が始まるため、ジョジョにハマった身としては、せっかくチャンスがある以上行かないわけには行きませんでした。
それ以外にも、私がハリー・ポッターの舞台になったオックスフォードに行ってみたい、ということや、ロンドンバスに乗ってみたい、それほどビートルズに詳しくはないけどアビーロードで写真が撮りたい、など、フランスやスペインよりもイギリスの方がやってみたいこと・行ってみたい場所が沢山思いついたこともあり、私たちにとってイギリスが正解の選択肢となりました。
ともあれ、こうして私たちは長期イタリアからの短期イギリスという組み合わせで、新婚旅行をジョジョに始まりジョジョに終わらせることで決定しました。
旅に出るまで
ここからは、実際に旅行に出るまでの計画を立てる過程や準備を紹介していきます。
本題の旅行に出るまでの前段が長くなり申し訳ありませんが、準備も含めて旅だということで、今しばらくお付き合いいただけますと幸いです。
旅の計画 ~イタリア~
イタリアでの行き先については、ジョジョ5部で登場した舞台にプラスして、リゾート観光としては定番の地であるアマルフィ+ポジターノと、ジョジョでは地名しか出てくることのなかったフィレンツェを訪れることにして、聖地ではあるものの移動に少し時間がかかってしまいそうなサルディニア島は泣く泣く行き先から外すことにしました。
こうして、目的地一覧としては、この時点では以下の通りとなりました。
※この一覧にはありませんが、実際に行くことになったソレントについては後述します。
ヴェネチア
フィレンツェ
ローマ
ナポリ
カプリ島
アマルフィ、ポジターノ
ポンペイ
目的地が決まったところで、次はこの沢山の街をどのルートで観光していくか、の計画を立てる必要があります。先ほど決めた通り、この旅は新婚旅行であり聖地巡礼でもあります。となると、旅の始まりはジョジョ5部の物語の始まりであるナポリから、とまず私たちは考えました。
※ちなみにジョジョの世界の中では、ナポリではなくネアポリスという過去のナポリの地名で表現されています
ここからは是非地図アプリを片手に都市の位置関係を見ながら読んでいただければと思いますが、私たちの旅の目的地の中では、ナポリ・カプリ島・アマルフィ・ポジターノ・ポンペイはいわゆる南イタリアに属します。
そこから、ローマは中部イタリア、フィレンツェ及びヴェネチアは北イタリアに位置するため、できるだけ旅行中の移動時間を短くするにはということで、
ナポリを起点に南イタリアを観光
北上してローマに
さらに北上してフィレンツェ、ヴェネチアに
ヴェネチアの空港からイギリスへ移動
というプランを検討してみることにしましたが、早速一つ問題がありました。
それは、到着するのにちょうどいい時間・料金のフライトがない、ということでした。
この時点で、夫婦揃ってかなり久しぶりの海外旅行かつナポリが空港の周辺含め治安的に不安のある場所だと認識していた私たちにとって、夜遅い到着は避けたいもので、日のあるうちに空港からホテルまで移動してチェックインできるようなスケジュール感で移動できることは大事な条件でした。
しかし、私たちの旅行スケジュール的に可能なフライトで検索すると、到着が夜になってしまうものや、日中に到着するがかなり高額なもの、トランジットにかなり待ち時間が発生するもの、などしっくりくるものがありませんでした。
この結果を見て、ナポリ出発はあっさり諦め、逆に北イタリア始まりの旅にしようと切り替えヴェネチア到着の便を探した結果、トルコのイスタンブール経由でヴェネチアにお昼前に到着する便があり、そちらを利用することに決めました。
そこからは、北イタリア→中部イタリア(ローマ)→南イタリアのまっすぐ南下するルートをまず検討しましたが、これも結局イタリアの次に飛行機でイギリスを訪れることを考えると、最後にローマのフィウミチーノ空港にアクセスしやすい方が良いということになり、
フィレンツェ・ヴェネチアで北イタリア観光
一度南下して南イタリア周遊
少し北上してローマ観光
そしてイギリスへ
というプランでイタリア観光を行うことに決めました。
ここで、少しソレントのお話になります。
南イタリアの都市をいくつか周遊するということで、当初はナポリを拠点に宿をとり、そこからカプリ島やアマルフィ・ポジターノ、ポンペイ遺跡へ日帰りで足を伸ばそうと考えていましたが、この時点でイタリアについて沢山の記事やyoutubeを見ていた私たちは、ナポリに宿をとることを段々と恐れてきていました。
インターネット上で目に留まるナポリについての情報は、イタリアで最も治安の悪い都市だとか、怪我を伴うようなひったくりに合うとか、そういった恐ろしい話ばかりでした。
もちろん全てが事実ではないとは思いつつも、やはりせっかくの新婚旅行で危ない目にあっては思い出が台無しになってしまいそうな気がしてしまい、ナポリに宿を取ることは諦めました。
そこで、代わりとなる南イタリア周遊の拠点として見つけたのがソレントいう場所です。
ソレントは、ナポリから南に電車で1時間ほど行った場所にある海沿いの街で、どうやら治安の良いリゾート地で、目的地のカプリ島やアマルフィ・ポジターノ、ポンペイ遺跡へのアクセスも良く理想の街でした。
調べてみると同様にこの街を拠点に南イタリアを回るのはそれなりによくあるパターンらしく、安心して私たちはこのソレントに宿を取ることを決めました。
※帰れソレントへ、というナポリ民謡は日本でも有名らしくご存知の方もいるかもしれませんが、私は聞いたことがありませんでした。
こうして、イタリアでの移動ルートが全て決まりました。
旅の始まりをジョジョ5部になぞらせることはできなかったものの、ジョジョ5部の終演の地はローマということで、イタリアの首都であり一大観光地であるローマが私たちのイタリア旅の終わりの地となりました。
※また本編で書きたいと思いますが、結論としてイタリア初心者の私たちにとってナポリを最初の訪問の地にするという計画は失敗して正解でした。
旅の計画 ~イギリス~
ここまでイタリアの計画を立てたところで、全体のスケジュールからイギリスに滞在できるのは大体5日ほど、となっていました。
滞在日数もそこまで長くないことを考えると、イギリスはあまり移動せずに大半をロンドンで過ごし、唯一の遠出としてオックスフォードに行くことに決めました。
イタリアの計画を立てている時は、細かく移動や滞在のスケジュール、行く場所の検討を行っていたのですが、その疲れの反動もあってかイギリスの旅のプランはかなりざっくりしたものしか直前まで決められませんでした。
それこそ、「この日にオックスフォードに行ってこの日に帰ってくる、他の日はロンドンを見る」、程度のプランでイギリスを乗り切ろうとしていましたし、事実それでもロンドンを楽しむことは十分に可能でした。
しかし1点だけ、オックスフォードについて事前に調べておいて良かったなという点があります。
それは、オックスフォード大学の学生寮には宿泊することができる、ということです。
オックスフォード大学は、もちろん大学それ自身が世界でもトップレベルの大学であると同時に、ハリーポッターのロケ地やモデルになった場所がある大学としても有名です。
海外の有名な大学では学内の見学ツアーがあるのはよくあることのようで、私たちは当初、そのツアーに申し込んでロンドンからオックスフォードを日帰りで訪れようとしていました。しかし、その情報を調べていく中でたまたま、イギリス旅行に行かれた方のブログで学生寮に宿泊できるという情報を知りました。
ブログによると、宿泊できるのはそもそも部屋から学生がいなくなる長期休暇期間のみで、特に二人部屋は人気ですぐに埋まってしまうということでした。すぐさまオックスフォード大学公式の予約のページにアクセスしたところ、運良く9月は宿泊可能で、まだ予約可能な枠も残っていたため迷うことなく予約を行いました。
いよいよ、私たちが旅の中でどこを訪れるかの計画は決まり、あとは出発に向けて気持ちを高め、準備を行うのみです。
旅の準備
ここからは、簡単に旅に出るまでの準備を記していきます。
まず、ヨーロッパ旅行、特にイタリア旅行について準備し始めた方が必ずぶつかるのが、スリや置き引きについての対策です。
これについては私たちもかなり考えました。
結果として、私たちは普段使い用のカバンとして「スカンジナビアンフォレスト」というブランドの、下記リンクのこのショルダーバッグを夫婦揃って使うことにしました。
このカバンの一番気に入ったポイントとして、「カバンの中のポケットにカラビナをかけられるようなフックがついている」ということが挙げられます。
私たちは旅行中はいかなる時も、スマホと財布は、それぞれ小学生の財布についているような伸びるキーチェーンを付け、それをカバンの中のカラビナに連結させていました。
つまり、スマホや財布を取り出す時は必ずカバンからビヨンビヨンとゴムのキーチェーンも一緒に出てきている状態です。
かなり見た目としてはカッコよくない状態ではありますが、スリ対策としてスられにくい状態を作りつつ、「私たちはスリ対策をやっていますよ」というわかりやすいアピールを両立させることができます。
これ功を奏したのかは分かりませんが、私たちは旅行中にスリ被害に遭うことはありませんでした。
さて、本当はもっと沢山準備に関しての内容を書こうと思ったのですが、あまりにも長くなってしまいそうなため主要なスリ対策を書いたところで、とりあえずは本編である旅行パートに移っていきたいと思います。
準備や対策という部分は、下手な旅行の感想よりも気になる方、調べる方が多い部分だと思うので、本編にも織り交ぜつつ、また内容をまとめた一つの記事として投稿できればと思いますの、今しばらくお待ちください。
出発の時
ようやくここからが旅の始まりです。
この本題に入るまでの前置きがとても長くなってしまいましたが、ここまでお付き合いいただいた皆様、ありがとうございます。
いよいよ出発の時です。
9/8(金)の朝10時半成田発のフライトを控えた私たち夫婦は、前日の9/7は休みは取らないで、少し早めの17時頃仕事を上がり準備を始めました。
成田空港までは最寄りのターミナル駅からリムジンバスでおよそ1時間半程度かかるため、7時すぎには空港に到着したいことを考えると、朝の5時頃には家を出る必要があります。
そこから逆算して、準備を終わらせて0時ごろに就寝して、少し寝不足のままフライトに臨めば飛行機の中でぐっすり眠って快適な空の旅をスタートさせることができるはず、でした。
はずだったと書いたことで、読まれている方が想像できるように全くそう上手くはいきませんでした。
何が上手くいかなったかというと、まさにこれから取り掛かろうとしている旅の準備、パッキングでした。
二人ともマメな性格ではない私たち夫婦は、スーツケースに詰める必要のある荷物のリストアップは終えていたものの、パッキングは全てこの前日にやり切ってしまおうと考えていました。
これが誰の目にもわかるように、大きな過ちでした。
初めてのヨーロッパ長旅で、特に旅慣れているわけでもない私たちが実際にパッキングを始めたところ、あれが足りないこれが足りない、これはそんなにいらないんじゃないか、これは現地で購入した方がいいんじゃないか、これは手荷物にできるできない、妻のスーツケースにはこれ以上入りきらないから私のスーツケースに入れよう、などパッキングを進めながら次々に発生してくる問題に対処する必要がありました。
旅慣れた方があの場面を見ていたら、なぜそんなにもギリギリまで準備を怠っていたのかと嘆かれたものだと思いますが、当時の私たちにとってはそこそこ準備していて、パッキングの完了まではあと1、2歩、せいぜい3歩程度のつもりでした。
これについては経験と想像力の欠如がもたらしたものだと言わざるを得ません。
当初就寝を予定していた0時を過ぎてもパッキングが終わる気配はなく、時刻は1時、2時、3時と刻一刻と過ぎていきます。
正直なところ、今ではもう何をそんなに時間がかかってしまっていたのかを正確には思い出すことができません。
ただ、もし同じような旅行にまた行けることがあれば、次は前日にパッキングを全て終わらせようなどという愚行はもう犯さないことだけは誓いながらパッキングに勤しんでいました。
そして、ようやく二人して準備を終えることができたのはam4:30。
こうなっては寝る間はもちろんなく、眠い目を擦りながらコンタクトを装着し、役目を果たせなかったパジャマからフライト用の服に着替え、パッキングされたての大きなスーツケースを抱えて、寝不足どころか睡眠時間ゼロのまま家を後にしました。
さらに、これはわかっていたことですが近づきつつある台風の影響で駅までの道中は大雨となっており、そもそも行きのフライトが出発するかどうかもまだどうなるかわからない状況でした。
しかし、フライトがキャンセルになったわけでもない以上もちろん空港に向かわないわけにはいきません。
これからの旅の困難が予感される中、私たちはずぶ濡れで疲労困憊したまま最寄りの駅から電車に乗り、リムジンバスに乗り換えるのでした。
終わりに
この記事はここまでとなります。
ここまでお読みいただいた方、ありがとうございます。
旅行記と言いながらまだ家を出ただけのところで終わってしまい申し訳ありません。
ここまで読んで面白いと感じていただけた方は、是非スキを押していただけると幸いです。
次からは写真なども掲載して見た目にも楽しめる内容したいと思いますので、今しばらくお待ちください。