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ひとりで生きて99歳、を読んで

こんばんわ、なつきです。

三條三輪さんの「ひとりで生きて99歳」をオーディブルで聴きました。

三條三輪さんは、98歳まで五反田の耳鼻科の院長として毎日患者さんを診察されていた医師です。コロナの流行で一時的に患者が減ってしまって、クリニックを閉院されました。99歳になった今は、これまでの患者さんたちに電話相談に応じながら、現役で劇団のお仕事を続けられています。

そんな三條三輪さんの生き方から、「べき思考を手放すとやりたいことを選び取っていく力がつくんだな」ということが学べたのでシェアしていきます。

ひとりで生きて99歳ってどんな内容?

元気で長生きというと、毎日規則正しい生活をし、ヘルシーなものを食べているとイメージするかもしれないが、著者はそんな常識を見事にくつがえす。「規則正しい生活なんてしたことない」「好き放題に暮らしながらの“おいしい生活”」「ストレスは『ええい、このやろう!』で発散する」など、本能のままに生きて毎日を謳歌。読むだけでひとり暮らしの楽しみ方がわかって孤独が消え、長寿にもなれる稀有な一冊。

幻冬舎 作品紹介より引用

本書を読んで、私が思ったこと、気づきを3点まとめました。

こだわりを持つところは自分で決めればいい

三條さんの食べるものの話を聞いていると、身体にいいもの・悪いものという情報を仕入れたうえで、自分の食べたいものを選んでいる感じがします。

三條さんは牛肉が好きで、焼いて醤油をかけたり、甘辛く煮てすきやきのように食べるそうです。おいしそう。
肥育ホルモンを使って育てているような輸入ものの牛肉は避け、比較的安価な切り落としの国産牛肉を選ぶそう。私は肥育ホルモンなんて全然知りませんでした。家族4人がお腹いっぱい食べようと思ったら、たとえ切り落としでも国産は手が届かないよな~、肥育ホルモンなんて聞くと、たしかに気になるけど私は輸入牛肉食べちゃうかも。

野菜をサラダなど、生で食べるときは農薬の使用を気にしてしっかり水洗いするとも言われていました。農薬か、たしかにスーパーで買う野菜は虫ひとつついてなくてとてもきれい。これからは流水で洗い流してから食べることにしようと思います。

好きなものを食べると言われてはいますが、牛肉や野菜の選び方、食べ方にご自身なりのこだわりを持たれていると感じました。

パンにはたっぷりのバター、コーヒーはインスタント、コンビニのお弁当やインスタントラーメンも食べると言われています。一般的に避けるべきものやこだわるのが良いみたいな風潮なんて気にしないところが、いいな~と思います。自分がこれが良いと思ったやり方を選んでいけばいいんだと励まされたように感じました。

この世にこうあるべきなんてものはない

年頃になったら結婚するべき、子どもを産むべき、子どもは立派に育てるべき、老後に備えてお金との付き合い方について考えるべき、べき思考ってあふれています。

私自身も自分の中にたくさんのべき思考を貯め込んでいます。

独身時代は結婚したかったし、結婚したあとは子どもが欲しかった。
自分の中のやりたいこと、実現したいことの一部ではありましたが、世間から見たときの「こうあるべき」に縛られていた部分もあったと思います。

三條さんの生き方は、こうあるべきを前提からひっくり返してこられる部分があって、これでもいいんだ!と肩の荷が下りる思いがしました。

クリニックを閉院したあとの年金は雀の涙だという話には一番驚きました。老後という概念を持たれていないからでしょうか。生涯現役を地でいくと三條さんのような生き方も叶うのか、と新たな視点を持つことができました。

手放すからこそ、やりたいことへの全集中

三條さんの若い頃には、結婚すべき、女らしく振舞うべきという風潮は、今では想像できないほど強かったんだろうと思います。
そんな中で、結婚をせず、お酒の席でお酌もせず振舞えば、周囲の風当たりは並大抵ではなかったのではないかと推測します。

けど、世間に横たわっている“べき思考”を手放しているからこそ、医師と舞台の二足のわらじを履くことが叶ったのではないかと思います。

私たちは、ついつい“こうあるべきという姿”に囚われてしまいがちではないでしょうか。

三條さんのようにべき思考を手放したからこそ、やりたいことに全集中できるような環境を整えることができるのだということに気づくことができました。

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なつき@読書で叶える心地よい暮らし
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