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気分転換のワイン
「いいワインが手に入ったよ!飲もう」早めに帰宅して来た夫が嬉しそうにこのワインを差し出してくれました。
このところちょっと浮かない顔をしてた私に気遣ってくれたのか、もしくはただ自分が飲みたいだけなのか。どちらにしても私にとっては絶好のタイミングとなる嬉しい提案でした。
Barbaresco(バルバレスコ) 2010
ワインに関してはボトルを見て分かるほどの知識など私にはないので、飲む前にちょこっと携帯で検索。
イタリアピエモンテ州の2大ワイン「イタリアワインの王様」バローロと、「ピエモンテの女王」バルバレスコ、両者には最上級の黒ブドウ品種のネッビオーロが使われている長期熟成赤ワイン。
詳しい説明は省略させていただきまして、要するにワイン通にとってはBarbarescoを知らない人などいないほど名高いワインである。ということだそうです。
そんな素敵なワインなのか。なんてことを思っているうちに夫のうんちくが始まりました。「ここのワイナリーのBarbarescoは、2010年がベストイヤーでね、もうすぐ2018年も終わりでしょ、ちょうど飲み頃なんだ。」どうやら、このワインは8〜10年くらい経つと最高の味わいのようです。香りと色をチェックして、味わいながらさらに解説が続きます。
「通常タンニンが結構強いんだけど、それがちょうど良い感じに落ちてて、earthy, berry, smoky, mushroom, dry, herb, cigar.....」???話は続いていくのですが、途中から英語に切り替わって良く分からなくなってしまったので、私は味わうことに専念しました。乏しい表現力の私の感想は控えさせていただきますが”とても美味”であるのはわかりました。
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実はお酒の趣味が高じて、Wine and Spirit Education trust( 通称:WSET ®︎) というワインの資格WSET2を一昨年取得した夫。以前ハワイに住んでいる頃、ワインが好きな夫はソムリエをしている友人やワインショップのオーナ達が集まるブラインドテイスティングの会で料理を振る舞っては仲間として混ぜてもらっていました。そんなプロ集団に揉まれた事、職業柄味覚が鋭かった事も手伝って、ブラインドテイスティングの的中率がみるみる上昇したそうです。最終的に仲間から資格の勉強を強く勧められ、WSET®︎ level2を無事1発合格することができました。まさに「好きこそ物の上手なれ」(注:ちなみにWSET®︎3ともなるとプロになる為のそれなりの時間と経験がないと合格は大変難しいそうです。)
近年アメリカでは夫のように料理人の方々も時間をぬってワインの資格を取り始めている傾向にあるようです。これからどんどんワインに精通したシェフが増えて行くのかも知れません。確かに有名なマスターソムリエの中にもシェフ出身の人もおり、逆にマスターソムリエでもプロ並みに料理が上手かったりするそうです。食とワインは歴史も文化も切っても切り離せないもの、両方に精通していることも重要なのかもしれませんね。
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何かに精通している人の話というのはどんな分野であろうと初心者が聞いてても楽しいものです。夫のワイン話を聞きながら美味しいワインを飲んでいるうちに、すっかり落ちていた気持ちも晴れやかになりました。やっぱりワインいいですね。
きっとワイン通の友達と語りながら飲んだ方のが何倍も楽しめるようなワインなのに、気分転換をしようと無知な私と二人で空けてくれたBarbaresco2010。私にとってはそれはそれは美味しい感謝の味となりました。明日からまた楽しく過ごせそうです。
最後まで身内ネタをお読みいただきましてありがとうございました。
Grazie tante!
Header image(cuisine ): Roasted Quail with persimmon and Matsutake rice. created by my husband