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【書籍感想】メイキングオブ君たちはFIRE後どう生きるか 厳しくもあたたかい編集の舞台裏 外伝 ナズナ編: 私自身の成長と寺澤さんとの仕事の記憶と記録 書く副業・翻訳家の苦悩

図らずも多くの方に書評が読まれており、
無駄な時間を過ごさせてしまっては悪いので次の記事を書きました。

「ネットビジネスの深い闇」の話題で持ち切りですが、
あの件は利害関係がない人にとっては何も生み出しません。

✅あなたが以下のような関係者でない限り、いったん忘れましょう。

  • 中身スカスカのコンサルに騙されたと感じている

  • 中身がめちゃ濃いコンサル提供しているのに非難された

副業をはじめるときのマインド、覚えてますよね。

  • YouTubeやTikTokを観るのを止めて、その時間を副業にあてよう。

  • 本来のあなたの目的、明るい未来を作るための時間に使おう。

今までの無駄な時間を捨て、
このような考えにマインドを変えたはずです。

センシティブなので盛り上がっていますが、
それはワイドショーを見ている感覚に近いものです。
あなたにとって何らプラスの要素はありません。

大半の方は動向を見守るより、
別のことをやった方があなたのタメになります。

ということで、この本を読みましょう。

以下、Xに投稿したぼくのレビューです。

✅とにかく面白かったです。

ベストセラー本の編集過程がここまで赤裸々に語られる本はまず存在しない。唯一無二の本。

ただ、私にとっては大変面白かったが、この本を読みたいと思う人は限られているだろうし、個人作家ならではの尖った本だ。

著者は東大卒、医師とかいうチート属性。
一方で、医師ゆえに会社員経験がなく「巻き取る」や「建て付け」といったビジネス用語を知らないのが何だかリアルさを引き立てている。

編集に没頭していると「自分の文章が書けなくなる」というのは、かっこいい。私も人の作品の校正はやったことがあるが、そこまで入り込めたことはなかった。

芥川賞作家の宇佐見りんが「かか」を書いた時、作品に引っ張られて普通の文章が書けなくなったというエピソードを思い出した。作家とは、そういうものなのかもしれない。私も言ってみたいものだ。 

本書の著者のナズナさんは、
20人の寄稿者の原稿を編集するという立場でした。

寄稿者の大半は人生の先輩で、しかもFIRE達成者たち。
つまり、経営者であったり、
不動産や株式でひと財産築いていたり、ひとかどの人物たちです。

人生の先輩たちの原稿を編集するというのは、
並大抵のことではなかったでしょう。

知らない分野の話は調査し、
取材し、あるいは本人と会話して作り上げていく。

寄稿者の真意を推察して、
不足部分は補足を入れ、わかりにくい文章は校正する。

このときの視点は
・寄稿者は何を伝えたかったのか?
・読者にとって分かりやすいか

原文を活かした方が良い場合もあるし、分かりやすさを優先して校正した方が良い場合もある。これはさじ加減一つで大きく変わり、捉え方によっても違う結論に至ってしまう。

師匠である寺澤さんからの添削を受け、
ときに意見をぶつけ合いより、苦悩し、良い原稿に仕上げていく。

✅1冊の本にこれほど労力をかけているKindle作家はいるだろうか。
いや、いないだろう(反語)

原稿の編集過程が事細かに掲載されており、原稿を書く側・添削する側、双方にとって非常に有益な内容でした。

みなさん、次作から取り入れられることが盛りだくさんですよ。
ぜひ、有効活用しましょう。

ここからはXに投稿した感想。おまけです。

これは完全にぼくの勝手な見方であって、ナズナさんの本心がどこにあるかは別問題なのだけど、気を引き締めようと思ったという話でした。

ナズナさんは結構ぼくの本を読んでくれているのだけど、本書を読んで理由がわかった気がする。

ぼくの作家活動のきっかけは寺澤さんの書籍であり、おそらく文体や構成もひっぱられている点がある。よって読みやすく感じるのだ。

次に、ぼくの本は基本的に以下のような登場人物が多く登場する。
・会社員の視点で
・現状に不満があり
・だけども仕事は辞められず
・稼ぐ力はあまりない
・資産形成に活路を見い出す

これは、医師であり週2日働けば平凡な会社員の給料ほどが稼げてしまうナズナさんには全く想像のつかない世界で、知らない世界だから面白く感じるのだ。

ナズナさんからの好評価得て、ぼくはなんだかいい本を書けている気になっていた。しかし、恐らくこのプラス補正がかかっているので、実際は大したことを書けていないかもしれない。ここでひとつ、身を引き締めていこうと思った。

ナズナさんが面白いと言ってくれた本はこちら。


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