備忘録
咀嚼しながら振り返り。ネタバレ含みます。
▶︎水曜日の南階段はきれい
本物の夢ってなに?
KOTARO:ライブで、みんなの前で、ミュージシャンになることを高々宣言
YUUKO:誰にも言わないで、夢に向けて進んでいる
KOTAROの心情
YUUKOの夢の方が優れている、本物だと感じている。
理由)自分は夢に対する覚悟が甘いから
自分は本当にミュージシャンになるとは思ていない。就職は普通にするだろうと思っている。
なぜ宣言するのか)夢のある自分を守るため。
▶︎それでは二人組を作ってください
ひとりになることを怯えて、背伸びして、他人の票をもらえるように身を削る。弱い自分を隠そうとして、自分を満たすことを後回しにして、平気なふりをしたり、自分の好みを蔑ろにしたりする。そうすることでしか安心できない人は、自分の軸をしっかり持ち、自分中心に世界を回す人に振り回される。同じように、他人にへばりつくことでしか世界の流れについていけない、コバンザメのような人とともに過ごすを選択すれば、もっと楽にいれるのだが、そうすると共感性羞恥にさいなまれる。どこかで自分を主役にしないと、一生自縛から逃れられない。自由に泳ぐことができない。
▶︎逆算
納得できるきっかけや理由が欲しいと渇望するが、きっかけや理由は発生を誘発した根源ではなく、発生した後につけたラベルにしか過ぎない。
▶︎むしゃくしゃしてやった、と言ってみたかった
ずっと正しくいようとした人、ずっと我慢してきた人、ずっと努力してきた人、ずっと先生や大人が言ってたことを全部守った人。そういう人が一番褒められるべきなのに、一番賞賛されるべきなのに、なぜか一度道を外れた人と比べられ、相対評価で劣る。一度も失敗していない人より、失敗を経験している人の方が支持が集まる。不条理だ。多少わがままで自分を優先する方が得するように世界はできているのかもしれない。
▶︎何様
完璧じゃない動機で、生ぬるい覚悟で、ここにいていいのだろうか?ここにいて、人を精査する資格があるのだろうか。そう思っているのは、大体自分だけじゃない。どんなに潔白で純粋な気持ちだけが原動力に見える人でも、四六時中誠実でいれる人なんていない。100%は目指すべきゴールじゃない。ほんの1秒の本気を誠実への一歩だと噛み締めて、自分を許してあげよう。
ちょい書き留めたい、印象に残ったこと2つ。
1.仕事ができる人
誰かと誰かの間に入って物事を調整する能力がある人。どちらの気分も害さないように調整できる人。
2.拳の威力
就活生3人の志望動機の説明の仕方
1)自分の専門分野に無理やりこぎつけて、自分んならこんな風に役にたつという説明。
2)人に惚れたの一点ばり理由に追加し、これまで頑張ってきて成果も出してきたから、受かったら頑張って成果出しますという説明。
3)能力を主張することなく、当事者の視点から、どうしてこの仕事をしたいのかを説明。
誰でも頑張れば手に入る能力の剣を振りかざす人より、原体験から形成された、その人にしかない拳で、真っ直ぐ自分の道を開こうとする人の方が、信頼できる。
▶︎おまけ:好きな表現集