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(本)重松清さん『きみの友達』

目次:人物メモ

あいあい傘:和泉恵美
ねじれの位置:和泉文彦
ふらふら:堀田芳美
ぐりこ:三好
にゃんこの目:ハナちゃん
別れの曲:佐藤先輩
千羽鶴:西村さん
かげふみ:中西基哉
花いちもんめ:二度目の和泉恵美

十人の十色を一つずつ体験。
みんなの中に居たがる人、みんなを拒絶する人、
なんでもでも出来ちゃう人、何も取り柄のない人、
他人を蹴落として威張っている人、自分を過小評価して萎縮する人、
いろんな人が主人公として描かれる物語。

隣の芝は一部しか見えない。
誰かにとって羨ましいと思われている人が苦しんでいたり、
誰かにとってああはなりたくないと思われている人が
自分の幸せを大切に出来ていたり、
外から見えていることがほんの一面でしかないことを改めて教えてくれた

一人生のスケジュール。
ほんとに大切にしたいことは何か。
恵美の「みんな」に構うほど暇じゃないって理由が心に残った。
周りに合わせなきゃ、誰かを弾かなきゃ、安心できない「みんな」に
構ってあげられるほど時間はない。
自分が一緒に過ごしたいと思う人と思い出を作るのに忙しい。

どんな自分になりたいか。
本を読み終わって、いつか大事にしようと思って書き留めていた言葉を思い出した。
「多くの人に好かれる自分より、一人でも多くの人を好きになれる自分を愛したい。」


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