鳥貴族に行った新年初デート。
先日予告した通り、今日は彼と鳥貴族に行った話を書こうと思う。
鳥貴族には腹ペコの状態で出向いたため、写真は撮り損ねた。酒と出来立ての料理の前では人間は無力なので。許されたい。
「年末年始に実家でお酒を飲みすぎたから、今回はビールはやめとくわ。ビールは太るからな」
私の家から鳥貴族までは徒歩20分くらい。
その道中に彼はそう言った。
土曜日なので混んでいるかと思い予約をしていたが、予約していた時間がお店の開店時間だったらしくガラガラだった。開店時間に予約してくるカップルとか気合い入れすぎだろ…と我ながら少し恥ずかしくなった。
「よろしければお先にドリンクをお伺いします」
席に着いた後、若い男性店員さんが注文を聞いてくれる。
「あ、俺、メガ金麦で」
即座に彼が返答する。
え、ビール飲まないとか言ってなかったっけ?
と突っ込みかけたが店員さんの手前なので飲み込んだ。じゃあジンジャーハイで、と店員さんにお願いする。
私の注文を聞いた後、店員さんはハンディで一生懸命ジンジャーハイを探しているようだった。
「ゆっくりで大丈夫ですよ」と言うと、「まだ入ったばかりで…、すみません」と店員さんは笑った。アルバイトを始めたてでも、お客さんにそうやって返答できるのは良いなあと思った。焦ってお客さんと会話をする余裕がない人も多いと思うから。
「ジンジャーハイだから、ハイボールのページとかですかね」と彼も店員さんをアシスト。
「ジンジャーハイってハイボールなんですね…あ!ありました!ありがとうございます」
そして店員さんは厨房のほうへ。
店員さんが向こうへ歩いていく姿を見送ってから
「…まさかジンジャーハイがハイボールだと知らなかったとは…」と漏らしてしまった。
決して店員さんの知識不足を責めたのではなく、単純に店員さんはお酒の種類をまだ知らないくらいに若いんだな…未成年だろうな…と感じ、同時に自分の老いも感じた。辛い。
しかもハイボールなら比較的太らないと思って頼んだが、後々考えたらジンジャーエールが入っているからしっかり糖分であることに気が付いた。二重に辛い。
辛いことは全部お酒で流すことにしよう。
ここで今回のお料理ファーストオーダーをご紹介。
・親鳥炙り焼き
・ちからこぶ塩
・かわたれ
・もも貴族焼きたれ
・ふんわり山芋の鉄板焼き
とりあえずこれ。念願の山芋の鉄板焼きもしっかり頼んだ。
出来立ての焼き鳥をお酒で流し込む行為、これこそ大人の楽しみな気がする。こうやって書きながら想像するだけでまた食べたくなってきた。
ジンジャーハイを頼んだが、料理と楽しむのであれば甘くないお酒のほうが良かったなと思った。
お酒を好きになりたての頃はジンジャーハイが好きだった。やっぱり甘いほうが美味しいし飲みやすいから。
その頃は料理とお酒を楽しむというよりは、ただお酒が好きな感じだったので甘いお酒で料理と合わない…なんてことは考えたことなかった。
ただお酒が好きな段階から料理との組み合わせを楽しめるようになり、大人になったのかもしれない。
あ、また老けた要素が増えた。
飲みながら彼の帰省中の話を聞いた。
彼は親友君と一緒に車で半日弱くらいかけて帰省しているのだが、親友君の彼女から「帰省してから(親友君の)連絡が遅いし、電話したいと言っても断られる」といった内容の相談LINEが来たらしい。
親友君カップルは付き合って10か月くらい。まだまだラブラブしたいんだろうし、結構な頻度で普段から会っているらしいので年末年始会えないだけでもかなり寂しいのだろう。気持ちは大変お察し出来る。
親友君カップルと私の彼の3人で何度か会ったことがあるみたいなので相談しやすいのも分かるけど。1度相談に乗って以降、何度も私の彼に相談しているのが気になる。1度限りだったり、本当にたまーにならまだしも、ここ2、3か月だけで何度も相談されているみたい。しかも電話してくる日もあるらしい。
彼だって親友君の彼女を無下には出来ないだろうし、私も相談に乗ってあげたらいいとは思う。思うけど、私はそんなに心が広くないので私の知らないところで彼が女の子と電話するのは嫌だな…ってちょっぴり思う。
彼には言わないけど。
誰が悪いとかじゃないし、親友君の彼女は親友君のことがすごく大好きであることは話を聞いている限り分かる。どうかずっと仲良しでいてくれ。そして私の彼に気安く相談しないでくれ。
そう思いながら2杯目に頼んだメガハイボールを流し込んだ。
鳥貴族で2時間くらい滞在した後、スーパーで宅飲みのお酒とお菓子を買って私の家に帰った。
とても寒い日だったけど、彼と話しながら歩くと家路はあっという間で寒さなんて気にならなかった。
お洒落なデートは少しでいいから、こんな風に何気ない日常の幸せを今年も彼とたくさん感じたいと思う。
こう思える人と結婚するのかな、なんて。そんな事を思ったり。
「いつか一緒に住んで、一緒に年越しを迎える日が来たらいいね」
「年越し蕎麦はなつめちゃんが蕎麦を茹でて、俺が天ぷら作るんだな」
「え、我が家は毎年お惣菜の天ぷらだったのに!まさかの年末にしっかり天ぷら揚げちゃうんだ…すごい」
こんな話をしたこと。きっと、覚えておきたい。
数年後にこれが実現して欲しいと強く願いながら、私はこれからも彼と幸せになる努力をしようと思う。
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