2024年7月期 TBS火曜ドラマ「西園寺さんは家事をしない」より、心に残った台詞をまとめました。
*鑑賞時に書き起こした台詞を記録しているため、表記や文言は脚本と異なる場合があります。恐れ入りますがご了承いただけますようお願いいたします。
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そんな自己犠牲、自分勝手すぎるよ
娘のためにと自分を犠牲にして亡き妻の代わりをしようとする楠見に、西園寺がかけた言葉です。
西園寺の母親は、専業主婦で家事と育児に自分を捧げた末、突然いなくなってしまいました。
楠見に母親を重ねた、西園寺の言葉でした。
思ってしまったんです。解放されたって。
妻を亡くし必死に仕事と育児と家事をこなしていた楠見が、西園寺の前でこぼした弱音と本音です。
解放されたと思ってしまった。
そう言った時の虚ろな表情が、いかに心をすり減らしてきたかを物語っていました。
楽しいからだよな。ママそういう人だったね。
亡くなった楠見の妻・瑠衣は、家事も育児も、楽しんでやっていた。
そのことをルカから聞かされて知った楠見は、涙を流しました。
やらなければいけないことを、義務感でこなすのか、楽しんで取り組むのか。
見いだせるはずの楽しみも、喜びも、自分に余裕がないと、見えなくなってしまうものですね。
やりたくないことをやってる人をやらなくていいようにする
落ち着くまでしばらく家にいないかと楠見に言った時の西園寺の言葉です。
家事や育児に限らず、やりたくないことをやっている人って、たくさんいる。
やる理由があって、そこに納得していて、楽しめているなら良いけれど、そうでないのなら、何かしらのかたちで差し伸べられた手を利用して、活用して、過ごせばいい。
この物語のメッセージが表現された台詞です。
あんたを信頼してたからだよ
西園寺が頼み込んでようやく一緒に仕事が出来ることになった缶詰会社でしたが、西園寺側の不手際により、実現した企画にトラブルが。
信頼を損なうかたちになり、社長の岡田の元を謝罪で訪れた際に、岡田が西園寺に言った台詞です。
世間は変な目で見る
楠見との偽家族生活について、西園寺から話を聞いた小西と宮島。
西園寺に対して小西が冷静に言った言葉です。
当事者が良くても、世間の目は気にせざるを得ないのが現実ですね。
美味しいとか楽しいとか思う度に
娘の瑠衣を亡くして以来、楠見との関係がこじれてしまっていた瑠衣の母・里美。
西園寺の計らいでしばらく一緒に過ごした後、西園寺の前で里美が言った本音です。
"やりたい"ではなくて"やらなければいけない"
自分がいる"ニセ家族"のせいで友達と喧嘩をしてしまったルカのために誕生日パーティーを企画したものの、すべてを一人で抱えすぎてまったくうまくいかない西園寺。
そんな西園寺に、楠見が言った言葉です。
かつて"やらなければいけない"に縛られて自分を限界まで追い込んでしまった楠見は、西園寺の言葉に救われて、人を頼れるようになりました。
わかりようのない理由を考えるのはやめましょう
張り切ってルカの誕生日パーティーを企画したものの、なかなか参加者が集まらず、あれこれ不参加の理由を考えていた西園寺。
楠見がさらっとかけた言葉ですが、あれこれ勝手に悩みがちな時に、思い出したい言葉です。
あなたの言葉があったから
西園寺の言葉に救われ今の仕事に至った横井が、ずっと伝えたかったことを意を決して西園寺に伝えた時の言葉です。
あなたのおかげで、今ちゃんと生きてる。
もしも自分が誰かの力になれたとして、そんな風に言ってもらえるなんて、なんて素敵なことなんだろう。
胸にじんわりと響いた言葉でした。
家族以外にも頼れる人がいるんだぞって
子ども食堂の手伝いをしていた横井が、西園寺との会話の中で言った言葉です。
母親がやらなければいけないとか、家族で助け合わなければいけないとか、どうしてもこびりついた概念ってあって。
それ自体は出来るのならば素敵なことかもしれないけれど、出来ない時は、ちょっとしんどい時は、家族以外にだって頼れる人がある。頼っていい場所がある。
知っておきたい、教えてあげたい、考え方です。
どうしようもなく話したくなったんです
亡くなった妻が自分がいなくなった1年後に渡してほしいと友人に託したものを受け取った楠見が、その意味を知り、西園寺の元へ帰り、泣きじゃくりながら言った言葉です。
妻が残したものは数式で、それを解くということは、楠見が前へ進むこと、妻がそれを願っているというメッセージでした。
頭の中がごちゃごちゃで、全然まとまらなくて、でも、とにかく話したい、聞いてほしい。
言葉もままならないほどに泣きじゃくった楠見のこの言葉は、どんなに整理された言葉よりも、心に響くものがありました。
付き合ってるって言わせるのは卑怯な気がしました
横井と抱き合う写真が週刊誌に掲載され、職場に交際を打ち明けかけた西園寺に対して、それを制して交際を否定した横井。
この前に西園寺は楠見への想いを横井に打ち明け、横井とは別れたいと伝えていたが、自分が楠見への想いを打ち消し10-0にしてみせると宣言していた横井。
そんな状況で職場で交際を宣言させるのはフェアじゃない。
横井が紳士で、誠実で、とても素敵な言葉でした。
味は必ず残ってる
西園寺との別れを決めた横井の言葉です。
別れても、消えるってことじゃない。
かたちは変わっても、目の前にはいなくなっても、大切な人は、大切なまま。
こうやって私は私をからっぽにしてきたんだ
家事や育児を背負い込み嫌になり家を出て行ったと思っていた母・美代子と再会した一妃。
一妃の前で美代子が初めて明かした本音です。
誰かのためっていう言葉のせいにして
ルカにすべてを話すか、ルカのために話さない方がよいか。
楠見と会話をしていた際の、西園寺の言葉です。
そういうの全部入った、好き
ルカに、ルカが西園寺さんに対して抱く「好き」とパパが西園寺さんに対して抱く「好き」は同じか、と聞かれ、楠見が答えた言葉です。
一部の地域のその時代にだけ当てはまる小さな当然
家事や家族というものに対する価値観について西園寺と話している時の、楠見の言葉です。
ただ好きな人と安心して食べて眠って暮らしたい
自分たちの関係性に「偽○○」のような名前はもう付けずに、いたいように、心地よいかたちでいられるよう、歩み出した西園寺、楠見、ルカ。
三人で新たな地に向かう際に、楠見が言った言葉です。
以上、ドラマ「西園寺さんは家事をしない」の名台詞集でした。