ドラマ【家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった】名台詞集
ドラマ「家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった」より、心に残った台詞をまとめました。
*鑑賞時に書き起こした台詞を記録しているため、表記や文言は脚本と異なる場合があります。恐れ入りますがご了承いただけますようお願いいたします。
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人を笑わせるところに行きたい
障害をもつ家族がいることで、周囲から可哀想だと思われてしまう。
そんな中で七実が言った言葉です。
自分の人生まで考えられへん
母親が突然下半身麻痺を抱えることになり、受験のことなど考えている場合ではない七実が言った言葉です。
人の人生まで考える余裕がない、ではなく、自分の人生を考える余裕がない。
七実のからっとした言い方が、余計に響く、そんなシーンでした。
自分がもう終わったことがはっきりわかる
大動脈解離の後遺症で下半身麻痺となったひとみが泣きながら吐き出した言葉です。
頭と心が生きている。でもだからこそ、辛い。
絶望的な状況でこの台詞を言う坂井真紀さんの演技が素晴らしく、印象に残るシーンでした。
この後しばらくして、ニューヨークに行って大道芸人になると言い英語の猛勉強を始めた七実。
そんな娘の姿を見て、七実がニューヨークへ行くまでに驚かせてやるんだと自分を奮い立たせ、リハビリに懸命に取り組むようになったひとみ。
ひとみにとって、やはり生きる希望は、子どもたちでした。
ママが生きたいって思えるようにしたいねん私
半日の外出許可が下りたひとみを連れて街へと出かけた七実でしたが、車椅子では越えられない段差、通るのが難しい人混み、行く先々で壁にぶつかり、打ちのめされた二人。
やっとたどり着いたカフェでパスタを食べながら、自分のせいで辛いを思いをさせていると泣きながら詫びるひとみと、自分が承諾書にサインをして手術をしたせいで死ぬより辛い苦しみを味わわせてしまったと詫びる七実。
七実が今日1日悔しかったと泣きながらひとみにかけた言葉です。
泣き合って、笑い合って、涙でぐちゃぐちゃの顔で、パスタを食べた二人でした。
この笑顔を見るための人生をいただいた
知らない間に大学を受験し、福祉学科に合格した七実。
それが勉強したいことなのかとひとみが聞くと、勉強して優しい社会にしてママと越えられなかったカフェの前にあった段差をなくしてやるんだと答えた七実。
強く笑い未来を向く七実の姿を見たひとみがつぶやいた言葉です。
変わらんでええ
ひとみが退院し、前のように戻れるようにと沖縄旅行を企画した七実。
アルバイトで必死に貯めたお金で旅行が実現し、楽しかったと帰ってきた様子を眺めながらの、七実の祖母・芳子のモノローグです。
いつかっていつやねん
バリアフリーの重要性を伝えるホームページを作った、インターネットの力で日本を変える、いつかみんなが笑顔になれる社会をつくる。
発表者の言葉を受けて、七実が言った言葉です。
理想や綺麗事なんて届かない現実を今まさに生きている七実の本音です。
岸本さんが頑張ることなん?
ルーペ(Loupe)の学生起業家・首藤が、なぜそんなに頑張るのかと七実に聞くと、「母をよろこばせたい」と答えた七実。
それを聞いた首藤が、七実に言った言葉です。
大丈夫なふりして笑うだけでいいんや
リハビリに通うひとみ。
ひとみに話を聞いてほしいと集まるリハビリ患者たちとの会話の中での、ひとみの言葉です。
大丈夫なふりをして笑うって決して簡単ではないし、ひとみのこの言葉は彼女がどれだけ傷つき苦しい経験をしたのかが伝わってきますが、笑うだけでいい、そう思えた強さに、胸を打たれました。
嬉しいのは何かしてもらった時より誰かの役に立てた時
首藤さんにとってのよろこびとは何かと七実に聞かれた時の、首藤の答えです。
誰かを助ける=手を差し伸べること、何かをしてあげることだと考えてしまいがちですが、その人がしてくれたことや、その人の存在に感謝をすること、それを伝えること、それも誰かを救う力になるのだと思わされます。
自分が信じることやらんと
車いす生活になってから、どうしても殻に閉じこもりがちになってしまっていたひとみ。
子どもたちの姿を見て、自分も挑戦しなければと、前を向いたひとみの言葉です。
ママとパパが私らをそうやって育ててくれたから
七実と草太を偉いとほめるひとみと七実の会話です。
この言葉を受けて、車いすでは一人ではのぼれないと諦めかけていた坂を、ひとみは一人でのぼる挑戦をし、見事のぼりきりました。
昔のママに怒られるで
車いすで一人で坂をのぼりきったひとみに、七実が言った言葉です。
今が苦しくて、辛くて、でも自分を諦めてしまうことは、これまで生きてきた自分を否定してしまうこと。
昔の自分が、ほかでもない今の自分を支える糧になる。
とても心に残った言葉でした。
ママとパパが歩いてきた道は続いてた
第4話ラストの七実のモノローグです。
どんなことが変わっても、家族は家族、人生は人生、ずっとつながり、続いていく。
かつてパパとママが二人で歩いた道を、今はママと家族3人で歩く。
いろんなことが変わったけれど、何も変わらない、そこにいるのはいつも、家族です。
頭を下げると働いている実感が湧く
仕事で謝罪まわりが多い七実、同僚にそんなに謝罪をしているのかと聞かれた時の、七実の言葉です。
仕事で頭を下げることって結構なストレスですが、こんな風に嘘でも言えたらなんだかやっていけそうな気がすると、思わず笑ってしまった台詞です。
前向きになることしか出来んかったから
夫を亡くして、自分も車いすになって。
そんな中で生きるために必死にやってきた自分を振り返った、ひとみの言葉です。
そんなん表に見えてる一部でしかないんで
父親の元同僚に最近の活躍を褒められた際の、七実の言葉です。
輝いている姿とか、表に見えている姿の裏に、みんなそれぞれ、色々なものを抱えている。
そんなものですよね。
人の想いを踏みにじったり何を言ってもいいなんていう免罪符
心が折れて仕事も休み家にこもっていた七実。
心配してやってきた環に対しても傷つけるようなことを言ってしまい、帰ることに決めた環が去り際に七実に言った言葉です。
私は弱くてなかなかパパのこと思い出せないんよ
父親の死となかなか向き合うことが出来なかった七実。
父親が残した手帳を読み、父親の願い通り、家族のことをブログに書き始めた七実。
ふと隣を見るとそこにいたパパ。
大好きなパパにやっと会い、ずっと心に抱えていた後悔を謝ることが出来た七実です。
人を笑わせたら喜劇に出来る
七実が自分の家族のことを書くと決めた時のモノローグです。
作家、エッセイスト、ライター、色々呼び名はあるけれど、七実はそれを、「家族を自慢する仕事」だと言い、一歩踏み出しました。
めんどくさい家族をきっちり笑いに昇華してくれる頼もしさ
七実に次回の本の出版を打診した末永が、七実の書く家族に関する記事について言った言葉です。
めんどくさいことを、笑いに昇華してくれる。
笑い飛ばして、次に進める。
だから心に響く。
人生のよろこびみたいなの
認知症になった祖母・芳子の様子の変化に気付きながらも、お互いにそのことを口に出せずにいた七実と母・ひとみ。
ひとみが入院する病室で、そのことを切り出す前に七実が言った言葉です。
ばあちゃん日々進化中や
祖母・芳子の認知症について切り出した七実と、ひとみの会話です。
覚えててくれてありがとう
認知症の進行に伴い記憶が混濁してきた中、七実の好きな肉まんを土産に買ってきてくれた芳子。
芳子に七実が言った言葉です。
私は、幸せ
第8話ラストの芳子のモノローグです。
苦労しながら育てた大切な娘が、大病により何度も手術を受け、なぜ娘ばかりが、なぜもっと健康に産んであげられなかったのかと、悔いていた芳子。
そんな芳子が、深夜にひとみの好きなお茶漬けとりんごを用意してあげながら、幸せそうに笑っていたシーンでのモノローグです。
以上、ドラマ「家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった」の名台詞集でした。