2024年4月期TBS日曜劇場「アンチヒーロー」より、心に残った台詞をまとめました。
*鑑賞時に書き起こした台詞を記録しているため、表記や文言は脚本と異なる場合があります。恐れ入りますがご了承いただけますようお願いいたします。
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第1話
だって人殺してるんですから
明墨が殺人容疑をかけられた依頼人に対して言った言葉です。
第1話の冒頭シーンでの明墨の畳みかけるようなこの台詞は、明墨という人間のぞっとするような不穏さ、怖さ、冷酷さ、薄気味悪さを感じさせるものでした。
また、こうした内容の台詞を地上波ドラマで主人公に言わせるとはなかなか印象的で、この作品にかける熱量や覚悟のようなものを感じる台詞として、印象に残りました。
絶対に許してはいけませんよ
自身の病気が公になることを恐れて嘘の証言をした尾形に対して、明墨がかけた言葉です。
どこか薄気味悪くまるで人の心がないかのような明墨。
自分の依頼人の弁護をするためなら手段を厭わない明墨ですが、これまで戦う術すら知らずに不当な扱いを受けてきたであろう尾形に対して、手を差し伸べるような言葉を掛けたシーンでした。
安易に気持ちに寄り添ったり、同情をしたりはしないけれど、戦う気があるのであれば、法のもとできっちりと決着をつけるその術を与える。
まだまだ明墨という人物のキャラクターは謎が多いですが、気になる一面が垣間見えたシーンでした。
第2話
自分自身を捻じ曲げてしまった経験
緋山の裁判にて、なんとしても緋山を有罪にするために事実を捻じ曲げてまで勝利しようとした姫野検事を前に、明墨が法定にいる全員に向けて言った台詞です。
自分自身や誰かの姿が目に浮かんだ方も多いのではないでしょうか。
明墨の人物像はまだこの時点では詳細までは描かれておらず、どこか薄気味悪くとんでもない姿が隠されていそうな気配はあるものの、法廷で叫ぶ言葉には信念が溢れているような、熱さを感じます。
第10話(最終話)
どう捉えていただいても構いません
志水の冤罪の可能性について世論の関心も高まった中、再審について願う会見を開いた瀬古が、「過去の誤審を認めるのか」とメディアに叩かれた時に言った言葉です。
自分のことはもうどう捉えてもらっても構わない。
ただ真実を明らかにし、正しい判決を下すこと。
そのことだけを願う、以前の自分を取り戻した瀬古でした。
強い人だと私は思います
瀬古と緑川の会話です。
瀬古の行いには間違いも大いにあったけれど、瀬古が自分の信念を持ち正しく戦っていたことがあったことも事実。
同じ女性として、分かり合える部分や、讃え合える部分もあった二人なのでしょう。
すべては語られなくとも、想いが伝わるシーンでした。
人は人を裁くことが快感ですからね
法廷での伊達原との対決にて明墨が言った言葉です。
この物語のテーマが詰まっている、圧巻のシーンでした。
人を助けたからといってあなたの罪が軽くなることはありません
目的を果たした後の、緋山と明墨の会話です。
勘違いしないほうがいい。
罪はあくまでも罪であり、許されることはない。
明墨の信念が感じられる台詞です。
あなたを無罪にして差し上げます
ラストシーンの明墨と赤峰の会話です。
最後にこの台詞を赤峰に言わせるとは。唸りました。
この物語は、明墨から赤峰への継承の物語でもありましたね。
アンチヒーロー。
強い覚悟と意志を感じるドラマで、VIVANTとはまた違う重厚感があり、日曜劇場が還ってきたと思わされる作品でした。
以上、ドラマ「アンチヒーロー」の名台詞集でした。